恋空

脚本/渡邉睦月

http://www.tbs.co.jp/koi-zora/


第6話 私は今でも空に恋をしています
…号泣の最終章終幕純愛ゆく!衝撃の結末!


--------------------------------------------------------
ヒロに三日間の外出許可が下りる。
何処に行きたいのか尋ねるヒロだが美嘉は二人が一緒に居られ
れば何処でも良いことを告げる。
翌朝にはヒロと食べる弁当を作る美嘉。ヒロが元気になって
良かったねと母親から声を掛けられる。

一方ヒロは初めてのデートであるかのように洋服選びに余念が
無い。それを見ていた姉のミナコから、美嘉に愛しているとか
言ったことがあるの?とからかわれる。

二人は合流すると二人が出会った高校へと足を運ぶ。
美嘉が運転する自転車に乗り、二人は毎日通った通学路を
当時を振り返りながらゆっくりと進む。
懐かしい教室、初めてキスした教室、そして毎日のように屯っ
ていた図書室へ。卒業式に書いておいたメッセージがそのまま
残っていた。"幸せでした"という言葉を"幸せです"と書き直す
ヒロ。
そして二人が毎年来ることを誓っていた花壇へと足を運ぶと
これからも共に来ることを約束する。

川辺で食事。花で作った冠をプレゼントするヒロ。
ヒロは突然、死んだら何処に行くのか?と尋ねる。勿論ずっと
先の話だと前置きした上で。天国だという美嘉。俺は空に
なっていつまでも美嘉を見守っていきたいと告げる。
空を見上げるたびにヒロの事を思い出すのねという美嘉。
快晴ならばヒロは喜んでいる。雨ならば泣いていて、夕焼け
ならば照れていて、夜空は優しく包み込んでくれると。
どんなものをもらうよりも私はヒロが傍に居てくれるのが一番
だと告げた。
--------------------------------------------------------

いよいよ最終回。
末期ガンという事で結果は見えているわけだが、残った日々を
どのようにして過ごすのか。生きている間に美嘉にどんなこと
を残していくのかが、このドラマ最後のテーマだと思う。

ドラマとして一番興味深く映ったのは、そのテーマでは無く
咲と病院で偶然出会うところだったかなという気もする。
大切ではない命など一つもないという彼女は、咲のこれまで
の行いに対して許す姿勢を見せる。流石に子供一人殺されて
そう簡単に許せるものなのかという気がするのだが、この
二人のエピソードは完全に無視されると思っていたので、
最後に挿入されただけでも良かった。ただここでヒロが亡く
なる事を告げたらどういうリアクションを取るのか見てみた
かった。

二人の出会いは高校生と言うこともあり行動範囲が狭く、
思い出の殆どが通学路内に納まってしまうところが実に安上
がりだ。
最後に二人が行くのは何処かと思っていたが、学校だったり
図書室だったり、川辺だったりして、車で海まで出向いた
福原優とはまた違うかなと。

ヒロが最後に撮っていた写真は彼女の姿ばかりであった。
彼にとって彼女が全てだったことが分かる演出だが、
今更フィルム式のカメラだと思うとやや不自然な気もした。
最後に携帯でのやりとりの場面を演出するための措置なのかな。
自転車で移動していないのも、走らせるための工作か。

お姉さんの部屋で一緒の布団で寝るシーンにはちょっとドキっ
とさせられるものがあったり、自殺しようとしていた美嘉に
怪しげなCGの鳥が飛んでみたり、あのヒロが日記などを書いて
いたなどという実に有り得ない展開の中、幸せや強さをもらった
というオチはそれなりによく映ったと思う。

田原美嘉 ……… 水沢エレナ (真面目な高校1年生)
桜井弘樹(ヒロ) ……… 瀬戸康史 (シャイで不器用)

亜矢 ……… 葵 (美嘉の幼なじみ)
ノゾム ……… 三浦翔平 (ヒロの親友。亜矢の彼)
咲 ……… 波瑠 (高校2年生。ヒロの元彼女)
加藤タツヤ ……… 永山絢斗 (密かに美嘉を思う)
田原さおり ……… 菊池亜希子 (美嘉の姉。OL)

ユカ ……… 佐武宇綺 (美嘉のクラスメイト。オシャレ)
ハナ ……… 小林さり (美嘉のクラスメイト。おっとり)
マナミ ……… 宮澤佐江 (美嘉のクラスメイト。スポーツ万能)
担任・美園 ……… 中村果生莉 (1年A組)

桜井ミナコ ……… 松下奈緒 (ヒロの姉。元不良)
田原安江 ……… 羽田美智子 (美嘉の母親)
田原勝治 ……… 岸谷五朗 (小さな会社経営)

福原優 … 阿部力
桜井博一 … 宇梶剛士
桜井明美 … 奥貫薫

guest
戸田昌宏、立川沙也香、津田聖子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system