交渉人 〜The NEGOTIATOR 〜 脚本／寺田敏雄 出演／米倉涼子、陣内孝則、筧利夫、高岡蒼甫、高橋克実 林丹丹、安めぐみ、城田優、鈴木浩介、笹野高史、高知東生 伊武雅刀、大杉漣、中山恵、河本麻希、大須賀圭子、奥田崇 岩永智、小嶌夫夫、高橋瞬、小倉せろ、伊藤博幸、国保裕子 出口哲也、阿部亮平、辻本晃良、鷹山俊樹、山崎崇史 松崎由香、田辺ひかり、友兼理菜 http://www.tv-asahi.co.jp/koshonin/

第5話 2千億の少年を誘拐する女!?

年商二千億の大企業トップの息子・本橋和馬(15歳)が何者かに
誘拐される。SITのメンバーは和馬の実家を訪れ、母親・芳江
から事情を聞く。彼女は誘拐犯からの電話を録画していた。
犯人は女性。しかし被害者が15歳の男性である事を勘案すると
女性単独犯の可能性は極めて薄く、彼女は単なる連絡係であろ
う事が推測された。そんな中、和馬の通う高校で担任の美術
教師が退職願を出していた事が判明する。

今回のドラマとしてのポイントは2カ所に集約される。

警察の交渉人が交渉するのは決して犯人に限定されたものでは
無く、被害者の母親もその範疇になる事。
そして誘拐していたつもりが誘拐されていたとされる事件である
事だ。

誘拐の目的は営利目的なのか、それとも担任教師との駆け落ち
なのか、それとも二人が協力して狂言誘拐しているのか。

師弟関係を利用して自分の実家から金を巻き上げようとする
狂言誘拐はこれまでのドラマの中でも何度か見たことがあるが、
流石に15歳の男子高校生と女性教師いう年齢設定には微妙な
ものが存在する。

更にエリートの少年が、成績を期待される重圧に耐えかねたのか、
それとも父親とのコミュニケーションが不足する為に、父親を
困らせようとする意図が存在するのか、和馬行動の根底には
若干の不自然さが有るのは事実だ。

しかし交渉班らしく、初動捜査の中で犯人像を絞り込むやりとり
はなかなか良くできていたし、段取り自体も悪くはない。

和馬の母親が何か隠していると分かる時の木崎と母親・芳江
のやりとりもなかなか面白く演出されていたと思う。

少年犯罪絡みと言うことで、最後には5年前の事件がクローズ
アップされ、宇佐木と真里谷の関係が明かされた点も今後に
繋がる面白い流れだった。

guest
井上和香、岡田将生、山口美也子

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)