第1話 食後は20年後が見える!?
進学塾で英語講師を務める彼女・吉田めぐるは、本日24歳
になる。大学の後輩であり恋人の海老原ユーキと共に焼き肉屋
で過ごす彼女の前に誕生日を祝うイベント。彼氏が影ながら
演出してくれたものだと思うが本人は心当たりがないという。
そんな彼女が24歳と共に目覚めた特殊能力。
腹が満腹になると何故か他人の20年後の姿が見えてしまうと
いうものだった。
宮藤官九郎のドラマ8作目。
彼のドラマを見るのは「木更津キャッツアイ」以来かもしれない。
キャラクターが常にふざけた行動を取っていて、如何にも
テレ朝23時枠に相応しいドラマなのだが、正直、方向性が意味
不明のまま終わった感じのする初回だった。
この特殊能力を使って、20年後の不幸が予想される者達を
幸せに導くことになるのか。
初回である今回は医者一家の物語。
20年後の姿は医者ではなく冴えないペンキ職人だった。
そんな彼を幸せに導いていくというもの。
正直ドラマの至るところおふざけが過ぎるようで、主軸である
はずの生徒・赤坂の物語にメリハリが無い。
何が幸せなのか不幸せなのかもよく分からず、どのように導く
事によってそれが修正できるのかもよく分からないままの流れ。
英語を叩き込んだことで、国際結婚に発展したが、
歌手としてのキャリアはどうなったのだろうか。
吉田めぐるが介入したことにより、未来がどう変わったのかも
よくわからなかった。
唯一、佐藤二朗演じる藪中さんのキャラクターが面白かった。
時間軸を操る物語という意味では、前クールのドラマ
「モップガール」と似ている部分は有るかも知れない。
評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)