ネコナデ
(2008年1月期・テレビ埼玉・金曜21時)

監督:亀井亨
原案・脚本:永森裕二
脚本:亀井亨、松野出、野澤弘之、俵法子、高橋悠
製作:永森裕二、間宮俊二、関佳史、松本宏、青柳洋治
プロデューサー:波多美由紀、細井俊介、江副純夫
小川貴史、陣汰朗、森角威之、比留間明花
音楽:野中“まさ”雄一

http://nekonade.info/tv/index.html





第1話 孤独じゃない男
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鬼塚汰朗はIT関連企業の人事部の部長の仕事。それは社員たち
のリストラを行うところ。
社長の竜崎政太郎に、会社を辞めることを告げる。
そんな気持ちになったのも
二週間前にネコと出会ったのが
きっかけ
だった。

鬼塚汰朗は人事部で働いている。
この日鈴木一郎の事をリストラの対象者として呼び出す。
君は会社に何をしに来ているのか?という問いかけに、鈴木は
スキルアップ、そして安定的な生活のためだという。全て
自分の事ばかりじゃないかと指摘され、会社への貢献の為だと
言い直すが、汰朗はリストラだと宣告。理由を教えて欲しいと
言われると、会社は自分探しをしに来る場所ではないと告げる。

汰朗の息子・汰一朗は親友の勇太と共にペットショップに来て
いた。ここの店員がまるでネコのような態度を見せるというの
である。客と接する態度を見て確かにネコに似ていると感じた
汰一朗は試しに、店員の前で羽根をヒラヒラとさせると、
店員の市村景虎はその動きに吊られて視線を動かす。ホントに
ネコ兄ちゃんだと。

鬼塚汰朗の元に社員の金井響子がやってくると、会議室でリス
トラされた鈴木が泣いていると報告に来る。自分が可愛そうだと
思っているのだろうとし、ここは保育園ではないと一蹴する。
鈴木は他の社員に慰められ会社を後にする。

家では妻・澄子が夕食を作る中、息子の汰一朗は携帯で撮って
きたネコ兄ちゃんの事を語る。姉の早苗にもそれを話すが、
全く相手にしてくれなかった。

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他人に対しても自分に対しても厳しい汰朗の性格は幼い頃に
トイレでのエピソードが元で、性格が形成付けられていた。
意固地にも思える彼の性格、彼の人生観を揺るがすことになる
出会いとは果たしてなんなのか。

近年老人ホームやリハビリ施設などで犬や猫を使ってコミュニ
ケーションを図る取り組みなどが行われているけれど、そんな
動物が人間に及ぼす影響力というものを面白く描いていくの
だろう。

捨てられたダンボールの中の猫をみて社会の縮図だと感じて
しまう男性。
リストラされた男性とリストラする男性の中にどんな違いが
有るのかとする単純なようで難しい疑問を投げかけ、毎日
至る所で胃をキリキリとさせている男性が、なぜ猫と触れる
ことで人生観を変えていくことになるのか。

ペットを飼うことの責任の重さというものを唱えつつ、意外と
自分は二人の子供に恵まれた家庭の姿を築いていたりして、
それだからこそ家庭を背負ってることでのプレッシャーなども
感じているのだろうか。

まだまだ始まったばかりなので今後どうなるのか分からない
けど、地方局が集まり企画されたこのシリーズのドラマは
どれも面白くみることができるので期待してみよう。

鬼塚汰朗 …… 小木茂光 (45歳、IT関連企業「デジタルドラグーン
」の人事部長)
金井響子 …… ちすん (人事部社員。汰朗の部下)
山田亜佐美 …… 清水美那 (新卒研修員。汰朗には反抗的な態度)
菅沼君子 …… 安間里恵 (新卒研修員)
市村景虎 …… 高橋直純 (限りなく猫に近いペットショップの店員)
仙道孝二 …… 山本剛史 (人事部の社員)
鬼塚澄子 …… 山下容莉枝 (汰朗の妻)
鬼塚早苗 …… 金崎智子 (汰朗の娘)
鬼塚汰一朗 …… 小川光樹 (汰朗の息子)
皆川かもめ …… 明花 (獣医)
竜崎政太郎 …… 峰岸徹 (デジタル・ドラグーンの社長)
石黒 …… 菅田俊 (ドラッグストアの店員)
木下満 …… 榊英雄 (開発部の課長)
柳下信二 …… 永倉大輔 (総務部部長。汰朗とは同期)
少年時代の汰朗 …… 川口大介 (少年時代の汰朗)
小泉みすず …… NANATO (景虎と共に働く無愛想なペットショップ
の店員)
鴨下信男 …… 飯島大介

トラ、カモシタ

石黒サトシ …… 勇人 (捨て猫を拾った彼氏)
真下サトミ …… さいとうとも (捨て猫を拾った彼女)
鬼塚父 …… 諏訪太朗
鬼塚母 …… 葉子
鈴木一郎 …… 松田信行 (リストラされる社員)
勇太 …… 広瀬直紀 (汰一朗の友達)
高谷 …… 高杉心悟 (社員)

中倉香織、上杉ひろこ

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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