ネコナデ (2008年1月期・テレビ埼玉・金曜21時) 監督：亀井亨 原案・脚本：永森裕二 脚本：亀井亨、松野出、野澤弘之、俵法子、高橋悠 製作：永森裕二、間宮俊二、関佳史、松本宏、青柳洋治 プロデューサー：波多美由紀、細井俊介、江副純夫 小川貴史、陣汰朗、森角威之、比留間明花 音楽：野中“まさ”雄一 http://nekonade.info/tv/index.html

第5話 1分いくらで働いてますか?
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汰朗はネコの爪切りを行いネコに深爪させてしまった夢で
魘されて目が覚める。妻は心配するが・・・汰朗はだから期待
されるのは困るのだと呟く。

朝、子供達はネコのゲームで楽しむ中、汰朗はゲームを見なが
ら、トラはどうしているのかと考えていた。
出社すると汰朗は木下満に連絡し、先日プレゼンしていた商品
を研修で使いたい事を語る。

一方研修中の菅沼、山田、山本、神崎らは汰朗の事を話し合って
いた。アイツには感情など亡いのだという。
講師の金井と汰朗がやってくると、今日の研修はディスカッシ
ョンだとして、テーマを社員の役割として話し合うよう告げる。
作業と仕事は違うという研修社員たちが話し合う中、山田は、
給料分働けばいいのではないかという。それを聞いた汰朗は、
自分の取り分の働きとは一体幾らなのか?と告げる。唐突な問い
かけに応えられずにいると、汰朗は細かい計算式を語り始め、
新入社員は一分33円会社が支払っているのだと語る。
自分が一分33円に値する人物なのかを話し合えと告げる。
山田は部長は一分幾らなのか?と問うと205円だという。沢山
金をもらっているから嫌われているのかという問いかけに、
面白い意見だとして、そういう事を話し合えと語る。

汰朗はペット店にいくと、ネコの遊び道具を購入。
色々と説明を受け猫じゃらしを購入するが、店員によるとネコ
にとって一番の遊び道具は人間であることを聞く。人間が相手
するのが一番だという。
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ネコと戯れているウチに少しずつ変化を見せ始めた汰朗。
研修にも出ずネコと遊ぶ彼に対して、金井から無理をしている
のではないかと問われ、無理をするからこそ得られるのではない
かと告げるが・・・

研修社員との会話、そして金井との絡みを通して、汰朗の中に
起きている心の変化というものを上手く表現している。

過去の回想シーンに於いても、時は金なりという家庭教師に
対して、メンコで遊んでいた汰朗少年は、メンコがただ欲しい
のではなく、取った証が欲しいのだとして、この当時は癖の無い
感覚が有った事が描かれた。

金井が汰朗に付き添う中で、彼の中変化というものを感じ
取ってくれる役割を果たして、好意を寄せてくれているという
辺りも、ドラマとして、そして汰朗自身の中でも変化している
自分をポジティブに捉えられるよう上手く描かれているのでは
無かろうかと。