パンドラ

脚本/井上由美子

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第2話


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的場は失踪した愛美を探し病院にくる。そこにやってきた鈴木
に声をかけた。この前有った男。色々と職業を詮索してくる
事からすぐに互いの職業を言い当てる。失踪者の協力を求める
的場だがそんな暇はないと一蹴する鈴木。的場は部下に彼に
ついて詳細に調べるよう言い渡す。

鈴木は太田黒にすぐに掛け合い、外部の病院に協力してもらい
治験に成功したことを告げる。3週間でガン細胞の全てが消滅
したことを告げ、人類を救う発見だと告げる。すぐに実用化に
向けて動き出すこと語る。

一方春夫は先日パンドラについて尋ねてきた小夜子の言葉が
引っかかっていた。彼は彼女にその理由を聞く。まさか本当に
ガンの特効薬が開発されたのか疑うが、小夜子はそんなのあり
得ないと否定する。

警察署ではホテルで逃げた少女の身元が判明した事が報告され
る。末期ガンで余命半年だと聞くと、上司の中には本当に追う
べき女性なのか疑う。しかし的場は希望を失う少女だからこそ
危ういのであり次の犯行が起こる前に防止する必要性が有る
事を告げる。

愛美は目が覚める。一瞬彼女の目の前にいた鈴木の顔を忘れた
フリをするが、共犯者の男の顔を忘れるはずがないとして
語る。鈴木は愛美に全てのガン細胞が死滅した事を告げ、もう
病気ではないことを語る。まだ生きられる・・そう感じた愛美
は唐突に鏡を要求。その会話をちょっと聞いていた小夜子が
入室し彼女に鏡を貸す。

小夜子は鈴木に短期間で成果を上げたことを賞賛する。しかし
本番はこれからだという。何処でどのタイミングで発表する
のか。アメリカで特許を申請するという鈴木。しかし小夜子は
大学を通さないとよくよく面倒なことになると告げた。
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パンドラの箱がついて開く。
そこには欲望、そして裏切りが待っていた。

一つの成果に対して、その恩恵に預かろうとするものたちが一斉
に動き始めた。

18年間肩身の狭い思いをしてきた鈴木にとって積もる思いや
冷遇してきた人たちに色々と仕返しがてら言って起きたいこ
とも有るだろう。

成果を横取りしようとしている人物は今のところ三方から
現れた。治験者を預かる朋田省吾。姑息な手段で鈴木を足止め
しておいて、色々と画策する大田黒茂行。そして今まで協力者
だった飯田小夜子。

流れとして一番ゴールに近そうな男は大田黒か。
この人厚生労働大臣の深見とも親密だし、敵に回したくはない
人物。それ以外の人は有る意味なんとかなりそうな気がする
けどね。

真に価値のある発見をしたものは金なんか欲しくなくなると
言ってのけたところまでは凄いが、やはり冷遇されたとはいえ
大学病院の施設を借りていた以上は大学に寄りかかるべきこと
だと思う。
医師としての倫理を逸脱して人体実験のような形で実験して
しまった事を盾に大田黒は圧力を掛けてきたわけだが、
技術は幾らでも海外に持ち込めるし、医師免許が無くても
なんとかなりそう。

その上少女絡みの件で的場が主人公の周りを動き始めた。
水野愛美が本当に殺人事件に絡んでいるかどうかも問題だ。

緑川病院の院長は、何かアクションを起こすのだろうか。
あんたのようにはなりたくないとまで言われてしまったわけ
だが、彼が味方に付くのか敵に回るのか。

鈴木秀樹 ……… 三上博史 (港東大学病院・内科医)
的場真一 ……… 柳葉敏郎 (刑事)
飯田小夜子 ……… 小西真奈美 (港東大学病院・外科医)
水野愛美 ……… 谷村美月 (ガン患者)

大田黒茂行 ……… 國村隼 (港東大学病院・医学部長)
太刀川春夫 ……… 山本耕史 (新聞記者)
深見甚一郎 ……… 小野武彦 (厚生労働大臣)
朋田省吾 ……… 平田満 (朋栄ホスピス・理事長)
沼部義広 ……… 相島一之 (厚生労働大臣・秘書)
緑川富士夫 ……… 山本圭 (緑川病院・医師)
門脇ちか ……… 上原美佐 (医学部長の秘書)
桂ひとみ ……… 吉瀬美智子 (鈴木秀樹の元妻)

宮城健太郎、メイサツキ、山根和馬、児玉頼信、中丸新将
桜井聖、中嶌聡、横川康次、上村愛香、高野三枝、白川政之

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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