プリズナー
Prisoner (2008年度WOWOW)

監督:水谷俊介
脚本:大石哲也

http://www.wowow.co.jp/dramaw/prisoner/


第3話

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圭吾はポンやオクスーンの助けを受けてなんとか脱獄すること
が出来た。脱獄に気がついた警察は非常線を張り彼を追い掛け
る。しかしその影でポンは自らの出所を引き替えに圭吾の事
を売っていたのである。
警察は西山と圭吾が接触するのを見越して、ユズハウスに人
を張り込ませる。またポンの仲間の元に警察官を張り込ませて
圭吾が来るのを待ち受けていた。
案の定圭吾はポンの仲間・ムタの元を訪れ、パスポートや軍資
金を受け取ると、店の外にいた警察官がすり寄ってくる。
警察官の動きに気づいた圭吾は逃走の末、なんとか警察達を
まくことが出来た。

圭吾は西山の元に電話する。西山は現在警察官が身の回りで
見張っていることを告げる。そして譲原の家で見つかったメモ
(F4R7の文字)の存在を尋ねる。鍵の隠し場所を記したものだと
して、彼は暗号の読み方を伝えると確かに銀行の貸金庫の鍵が
見つかる。一時間後に貸金庫があるセライビック銀行の前で
待ち合わせることになる。
その様子を見ていた和田はすぐに土井に連絡を入れ、権利書
の有る貸金庫の鍵が見つかったと報告する。
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このドラマの欠点は、刑務所に半年間収監された男の話である
事を冒頭のナレーションの中で語っている事か。
例え脱獄してもすぐに捕まることは明白だし、今回警察が取引
を持ちかける釈放の件もこのナレーションが引っかかって、
絶対に失敗することを示唆している。

相変わらず人間同士の裏切り合いが実に汚らしく描かれている。
一度気を許したら最後。骨の髄までしゃぶられ利用することが
無くなればポイっと捨てられる。実に悲しい社会であると共に
人間の本質がここに現れているのではないかという感じの内容
だった。

何度騙されても取引が成功すると思っている圭吾のお人好しさ
はまさに日本人の典型なんだろうね。
圭吾がポンに釈放の件を話したとき、5万ドル用意出来るあてが
有るとしたときのポンの獲物を狙う目つきに変わる演出。
人の情を利用として金を巻き取る汚らしいやり方に憤り
を感じるわけで、早いところ死んでくれと願わずには居られな
い展開だった。

さて唯一圭吾の味方をしてくれそうな権利書の存在。
これが命綱である事は明らかだが、一応こんな馬鹿げた国でも
権利書だけは遵守される様なルールなんだね。
王尊民自ら取引の場に付くと言うことで、自分の身の安全やら
帰国を条件に受け渡しを求められるのかな。

しかしこんな汚いやり方が横行する国では、殺人なんかもっと
頻繁に起こる気がする。もう少し飴と鞭を使い分けないと
仕返しされる事は明白なんだよね。

土井が亡くなったことで一人の汚い人物がまたこの世から去って
行った。ポンにしても和田にしても人を裏切った事へのペナル
ティは科して貰いたい所である。

井沢圭吾 …… 玉山鉄二 (誘拐罪で牢獄へ)
ポン …… 大森南朋 (カード偽造で牢獄へ。)
譲原卓也 …… 中村俊介 (孤児院経営。しかし殺される)
西山亜希 …… 鶴田真由 (週刊「トゥデイ」の記者)
松宮あおい …… 佐田真由美 (現地ガイド)
和田暁 …… 石黒賢 (武器商人)
土井裕太郎 …… 田中要次 (バーテンダー)
佐伯 …… 津田寛治 (週刊「トゥデイ」の編集者)
宇部肇 …… 小日向文世 (セライビアの日本大使館)
タオ …… 草刈麻有 (孤児院の女性)
王尊民 …… 松重豊 (ドン)
チャン …… 竹花梓 (尊民の部下)
アリ …… 池田成志 (警察・副署長)
ビック・ボス …… ウォルター・ロバーツ (警察・所長)
ジョイ・サーガ …… ジョン・カミナリ (詐欺師)
オクスーン …… ミルトン・ジェイムズ (囚人)
槙原和夫 …… 大林丈史 (外交政府局長 (2話))
山口 …… 和田聰宏 (圭吾の友人)

上村愛香、加賀谷圭、岩田貴代志、片方隆介、袴田泰紹
江戸松徹、喜山茂雄

柳野幸成、アベディーン、シャチ

タンマイ・バト
スウィトラ、パイブーン・ボーノーイ、、タイラー・ホープ
ホアン、ラビーン・ガンジー、ノザキ・オジエル、
アフタル・ホセイン、ヘイダリ・バハマン、SHIN、
マイケル・コールマン、レブソン、ベヘルーズ

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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