斉藤さん

脚本/土田英生
出演/観月ありさ、ミムラ、佐々木蔵之介、古田新太
高島礼子、北川弘美、濱田マリ、矢沢心、石橋杏奈
山田親太朗、弓削智久、山口佳奈子、須藤理彩、鈴木美恵
阿南敦子、佐藤真弓、出口結美子、池澤あやか、池田純
高橋みなみ、谷端奏人、平野心暖
飯野芹菜、坂井和久、須賀さくら、加藤清史郎、坂本璃桜
秋元晏斗玲、小林海人、町田華子、町田黎子、淺野海偉
新井恵李香、荒井ひな、石丸結衣、井東紗椰、伊藤眞生
大村恋美、大和田萌、岡田七海、木村彩由実、木村真那月
小柴大河、佐藤佳奈子、佐藤涼平、柴田花恋、島崎隆一郎
陳柯帆、島澤輝、永井穂花、中村一輝、丹羽優晴、平岩春輝
樋渡結依、渕辺凌雅、本橋弘隆、森下豪、山口穂
木咲直人、柿崎大地、松下美優、不乱けん、川田希
柴田さやか、森下絵里、森田ガンツ、かねちくけんじ
小林愛里香、李麗仙、渡辺哲、高杉亘

http://www.ntv.co.jp/saito-san/

第1話 正義のため戦う迷惑ヒロイン登場!

東京郊外の住宅地に引っ越してきた真野若葉と夫の透、
そして幼稚園の息子・尊。
最初が肝心とばかりに近所の挨拶周りのためのクッキーを
作りポストに配る若葉。明日は子供の入園の日。
今度の幼稚園では平穏無事に過ごすことが出来るか気が気で
ない若葉はなんとか問題を起こさないよう尊に言い聞かせた。

またしても園ママ社会を取り上げる様なドラマが始まった。
ただドラマでは便宜上園ママ社会に限定しているが、日本
社会・人間関係が持つ永遠の課題のようなものなのかもしれない。

真野若葉は人間関係に於いて神経質すぎるきらいが有り、
絶対に問題を起こさないよう愛想を振りまく。
一方対照的なのは、皆から恐れられている園ママ・斉藤全子。
間違っている事に対して見過ごすことが出来ない性分に有り、
園ママ達の間ではトラブルメーカーとして有名。身体中に
刺青が有る、ヤクザと親交が有るスポーツジムの若いトレー
ナーと関係があるなど散々の言われようだ。

初回は引っ越してきて早々に輪の中に入ろうと努力する
真野若葉の苦悩と、彼女の中にはない価値観で園ママ社会と
対峙する関係にある斉藤全子の事を描いた。

"間違っていることは間違っている。"
"正しいと思うことがいつも正しい訳ではない。"

互いに主張する言葉は複雑な人間関係が存在する現代社会に
於いてはどちらも真理ではないかと思ってしまう。

斉藤全子のキャラクターは人間としてこうあるべきだという
理想的な姿で、誰もが心の中に密かに培っている心の声なの
だろう。

初回を見た限りでは、なんでも理想を突き進もうとする
斉藤全子の中にも普通の人間と同じ様な感情を持っていると
いう人間的な一面を見せてくれた。
怖さや嫌われることから決して目を逸らさず、正面から向き
合うさま。口だけが饒舌なわけではなく、体を鍛えたりして
実際に努力している様子を描くことで、かなり斉藤さんに
親近感を覚える内容だった。

嘘偽りの社会を生きるよりも多少のトラブルは有っても
正直に語り合える社会。
その心地よさは今回の内容だけでも伝わるものが多かったと
思う。

これまでの観月ありさの役所とはまちひと味違った感じの
内容でとても面白い。展開の仕方によっては、名作にも成り
得る感じのドラマだと思う。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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