第2話 友達はいらない!踏みだす勇気…壮絶バトル開始
幼稚園主催でバーザーが催される。
世話役を担当することになった真野若葉と斉藤全子、そして
三上りつ子の三人。昨年のバザー時に高校生に滅茶苦茶に
された事もあり、皆に緊張が走る中、もしも昨年と同じ事が
起こった場合、高校生には逆らわずに見過ごす事で意見は
一致する。
争うシチュエーションを作らなければドラマにならない事は
分かるのだけど、あまりに高校生の行動が現実離れしていて
微妙にテンションが下がるものがある。
流石にどんなツッパリでも幼稚園生を相手に何かする事は
無いだろう。逆に突っ張っている人ほど、こういう純粋
で聖域に近い場所では大人しくなる様な気もする。
当日園長が出張してしまうという"如何にも"な所が古田新太
らしいキャラクターでなんとも言えない良さが有った。
ドラマでは前回提示された、正義に対する価値観や視点の
相違が繰り返し主張された形になった。
"世の中注意すれば反省する人ばかりではない"
vs
"明らかに間違っていることに対して見過ごすことが出来ない"
この二つの柱は今後とも主張を変えることはないのだろう。
判断するのはその周りにいる人々の心情の変化と反応では
ないかな。
孤立無援だった斉藤さんに心を揺り動かされる人間が2組。
ホリプロタレントスカウトキャラバンで優勝した石橋杏奈
演じる女子高生・桜井綾子と真野若葉だ。
世代の違う高校生にも斉藤さんの主張は届く物が有ったという
事実。真野若葉に至っては、この地域に引っ越してきたばかり
という事もあり、場を乱す意図はなくても斉藤全子を含む
園ママとの関係もそれ程強固が無いために、意外と集団性を
無視できた経緯が有るのかも知れない。
どちらが正しいのかという判断は難しいが、ああなるまでに
止められなかった責任は親を含んだ大人にあり、社会にも
その責任の一端が存在するのだろうか?
直接の原因は高校生にあるのに、責任を取らされ、排除されよう
としているのが斉藤さんであるという皮肉。根本的な問題に
目を向けず、問題になりそうな者に蓋をしようとする所は如何
にも日本社会らしい行動だね。
guest
谷津勲、麻生夏子、塚原賢二
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