斉藤さん 脚本／土田英生 出演／観月ありさ、ミムラ、佐々木蔵之介、古田新太 高島礼子、北川弘美、濱田マリ、矢沢心、石橋杏奈 山田親太朗、弓削智久、山口佳奈子、須藤理彩、鈴木美恵 阿南敦子、佐藤真弓、出口結美子、池澤あやか、池田純 高橋みなみ、谷端奏人、平野心暖 飯野芹菜、坂井和久、須賀さくら、加藤清史郎、坂本璃桜 秋元晏斗玲、小林海人、町田華子、町田黎子、淺野海偉 新井恵李香、荒井ひな、石丸結衣、井東紗椰、伊藤眞生 大村恋美、大和田萌、岡田七海、木村彩由実、木村真那月 小柴大河、佐藤佳奈子、佐藤涼平、柴田花恋、島崎隆一郎 陳柯帆、島澤輝、永井穂花、中村一輝、丹羽優晴、平岩春輝 樋渡結依、渕辺凌雅、本橋弘隆、森下豪、山口穂 木咲直人、柿崎大地、松下美優、不乱けん、川田希 柴田さやか、森下絵里、森田ガンツ、かねちくけんじ 小林愛里香、渡辺哲 http://www.ntv.co.jp/saito-san/

第11話 さよなら斉藤さん

斉藤さんの活躍のお陰で統廃合問題に一区切り付いた。
三上ら保護者たちは斉藤の引っ越しのことについて話し合う。
未だ真野と斉藤が仲直りしていないことを気に掛けていた。
そんな中、卒園後の謝恩会で保護者代表のスピーチを誰がする
のかでもめる。はじめは斉藤さんがやるべきだと皆から意見が
出るが、彼女自身卒園式の日に旅立つ為に出来ないと断る。
斉藤は真野を推薦するが、真野はそれを拒否。
しかし三上の薦めで真野がスピーチする事に決まる。

今回のポイントはズバリ2カ所。
斉藤と真野がどういう形で仲直りするのかという点。
そしてきちんと別れが出来るのかという点。

皮肉なことに仲直りしたとしてもすぐに悲しみの別れが来る
という、どちらにしても酷な展開が待っている。

出会った場所、出会ったときの事を思い出しながら、仲直り
するタイミングを見計らった今回。最初に口に出したのは
当然ながら彼女を傷つけた斉藤側だ。

このシーンが訪れるまでに仲直りするべき事は周りからの声で
真野自身にもよく分かっていたことで、冷たくあしらわれた事に
対する当時の状況や彼女の心境も真野には飲み込めていたと思う。
それを彼女の口から聞くことで、真野自身も早く和解したいと
思っていた事だろう。
斉藤と話した朝、帰宅するときの真野のスキップが全てを物語
っていて、その時の晴れ晴れした気分はよく分かる。

全員が斉藤に別れを告げる。
いがみ合っていた高校生と友達のように接していた高校生たちの
声には、シンプルながらもこれまでの争いを考えると、感動する
ものがあった。

空港での最後の別れ。
思い描いていた斉藤と真野の関係。永遠に続くと思っていた友情
が突然のように消えていく。
二人の関係の親密さを感じさせる真野の言葉は涙腺を緩ますには
十分。あの鬼のような一面の有る斉藤さんが涙するという状況
こそが全てだと思う。

ただ海外赴任といっても永遠に別れるはずもなく、中学生の頃
くらいには戻ってきそうだけどね。

なかなか面白いドラマでした。

guest
つるの剛、福島一美、吉沢加奈子、水谷千尋、大久保綾乃
Gregory P.、Steve R、土田英生

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)