サラリーマン金太郎

脚本/深沢正樹(1)(2)(3)、倉持裕(4)(5)

http://www.tv-asahi.co.jp/kintaro/


第5話 地獄の現場が完結!!泥まみれキス


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工事を再開するのかしないのか、金太郎は一ツ橋伸吾に迫る。
しかし一ツ橋はヤマト建設が約束を守るまであくまで動かない
という。

一方桜井京子は私の資料を利用し、矢島を救えるかも知れない
事を言っていたのに、逆に追いつめようとしているのは何故か
と鷹司誠士に問う。
誠士は大和や黒川の前で約束の2億円を払うしかないと告げる。

現場で金太郎は一人で工事を進めようとする。
元八州連合の支部長だった木村も手伝うことにするが、作業員
は面白がり妨害工作を繰り返す。しかも木村が親方の意向に
背いたことでクビを宣告されるのだった。金太郎はすぐにでも
土下座して許しを請えと告げた。
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なんだかよく分からない展開だった。
展開として難しくなったのは、一ツ橋伸吾の発言の正当性と
矛盾点の混在。それとやはり金太郎は現場での仕事が素人で
あるという危うさだろうか。

一ツ橋伸吾の主張は有る意味では納得できる。金太郎もその事
を指摘していたが、生活を守るためにはお金の必要性は確かに
存在する。しかしそれが闇の取引による約束という事もあり、
その主張にも何処か情けない部分が存在している。

金太郎が持つ不利な部分は、やはり本社の人間という事もあり
現場の事情をあまり知らないことだろうか。人と人との
ぶつかり合いとか、1万名を率いていただけ有り、部下達の心
を掴むだけのカリスマ性はあると思う。ただ作業計画表を提出
しろと言ってみたところで、金太郎には何のことだか分からない
だろうし、木村と共に作業した際に作業資料を読んでいたが
本当に理解しているのか疑問である。

結局ドラマも金太郎の解決と言うよりは黒川が2億円を払うと
した事で動いた展開でもあるし、その後の展開は確かに金太郎
らしさが現れたシーンでも有るがやや微妙な展開では有った。

鷹司誠士の意図もよく分かりづらい。
彼の力を認めつつも嫉妬しているという役柄なのか?
矢島が会社に与えた損失を誰かが被らねばならないと言ってい
るが、損失を与えたのは金太郎と言うよりも大島前社長では
無いのかという気がするし、現場責任者とはいえ、この件で
全てを金太郎に責任を押しつけるのはちょっと無理が有る気が
する。

しかし最後は一ツ橋も筋を通そうとしていたし、軌道を修正する
様な流れで終わりよければ全て良かったかなという話だった。

矢島金太郎・・・永井 大
末永美鈴・・・井上和香 (ホステスのママ)
矢島明美/雪乃・・・佐藤めぐみ(二役)
矢島竜太・・・庄司龍成 (金太郎と美鈴の子供)

大和守之助・・・宇津井 健 (会長)
黒川優作・・・古谷一行 (専務)
桜井京子・・・青山倫子 (大島の秘書)
大島源造・・・柴 俊夫 (社長)
鷹司誠士・・・細川茂樹

水木 衛・・・風見しんご
前田一郎・・・菊池健一郎
石川吾郎・・・辻 修
田中政子・・・小川奈那
佐野里佳子・・・塩山みさこ
遠山真里菜・・・金田美香
岩下 恵・・・安座間美優

三田善吉・・・麿赤児
中村加代・・・佐々木すみ江

一ツ橋伸吾・・・長江英和
木村洋・・・泉政行

森永健司、佐久間哲、児玉貴志、赤屋坂明、山崎崇史、
本多晋、中嶋アサド、舩阪裕貴、庄司龍成

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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