サラリーマン金太郎

脚本/深沢正樹(1)(2)(3)(6)(7)(9)、倉持裕(4)(5)(8)

http://www.tv-asahi.co.jp/kintaro/


第9話 最終章!!最期の戦い裏切りベッド


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ヤマト建設の乗っ取りの噂が流れる。
メインバンクである東京中央銀行の岩井武がやってきて独自の
再建は無理だと判断したという。今は将来に向けて新しい種を
植えている時だと大和は訴えるが、聞こうともしない。そこに
前ヤマトの社長・大島源造がやってくる。彼はヤマトが抱える
3000億円の債権を全て買い取ったという。その資金源は誰なの
か。銀行が企業に断りもなく別のスポンサーを探すとは常識
外れだと訴えるが、滞っている債権の返済3000億円を3週間以内
に返済しなければ社員を入れ替えて新しい会社を立ち上げると
告げられる。復権の暁には金太郎をいの一番にぶった切ると
宣言。

営業四課の面々は既に諦めムード。
しかし金太郎は過去の計画書を調べ上げ、アクアラインの東に
有る遊休地300万坪の開発プランに目を付ける。この土地には
何度も計画書を出して大日本製鉄と交渉しているが、全く興味
を示してくれないという。
そこで金太郎は営業活動するために大日本製鉄に乗り込む。

案の定、入り口の所で立ち入りを拒否されてしまう。金太郎は
企画書を見てもらうまでは意地でも動かないとして入り口に
座り込む。しかしその時、向かいのビルで自殺騒動がわき起こ
る。ビルの屋上で今にも飛び降りようとしている男性を目にす
る。金太郎はすぐに救出に向かうが、それと全く同様の行動を
起こそうとする男性が居た。彼は大日本製鉄の社長・山下浩一
郎だった。
彼は金太郎の話を聞くことになるが、金太郎が持ち込む企画を
見て、この程度の企画は五万とあると告げる。遊休地を再開発
するには他にはない目玉を用意する事。そのアイディアが有れ
ば改めて話しを聞くと告げる。
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大和建設が外資系フォンドに乗っ取られようとしていた。
全ては大和が開発している耐震工法を奪うためのもの。
大島源造前社長の思惑を打ち砕くことは出来るのか。

とても面白く見ることが出来たけど、どの場面に於いても
問題が起こると必ず解決するようなエピソードが作為的に用
意されており、金太郎に有利に働くという感じがしてくるのは
仕方がないことなのか。

3000億円、3週間という数字が意外にもドラマに於いて信憑性
を失わせている気がするし、金太郎の熱意は感じるが、流石に
建築に於ける専門的な話になると、やや不安に陥るような展開。
その分今回は上手く専門家たちを計画に関わらせているけどね。

ドラマの中で一番よく描かれていたのは、和田守が不良に
絡まれて以来、息子からの信頼を失っている流れを金太郎が
取り戻すというシーンだ。この流れを経ることで和田守ら
専門家が味方になってくれるというエピソードが一番上手い
描き方だった。
またどんなシーンに於いても、金太郎の熱意を見守っている人が
居るというのが、その後の流れに於いても上手く出来ている。
特に桜井京子はことある毎に金太郎の行動を冷静に見て彼に
肩入れしていく様子が上手く描かれていると思う。

鷹司誠士が大和を辞めて以来、妙に大手を振っているというのが
驚いた。最後の相手としては面白いと思う。

矢島金太郎・・・永井 大
末永美鈴・・・井上和香 (ホステスのママ)
矢島明美/雪乃・・・佐藤めぐみ(二役)
矢島竜太・・・庄司龍成 (金太郎と美鈴の子供)

大和守之助・・・宇津井 健 (会長)
黒川優作・・・古谷一行 (専務)
桜井京子・・・青山倫子 (大島の秘書)
大島源造・・・柴 俊夫 (社長)
鷹司誠士・・・細川茂樹

水木 衛・・・風見しんご
前田一郎・・・菊池健一郎
石川吾郎・・・辻 修
田中政子・・・小川奈那
佐野里佳子・・・塩山みさこ
遠山真里菜・・・金田美香
岩下 恵・・・安座間美優

浅野マキ・・・西丸優子 (ホステス)

和田守・・・神保悟志 (都市開発部)
山下浩一郎・・・長谷川初範 (大日本製鉄・社長)
清本正敏・・・京本政樹 (西淀橋商事)
太田和之・・・渡辺憲吉 (設計部)

天田益男、木下政治、畠中正文、後藤康夫、森里一大
千々和義之、水田航生、川畑麻衣

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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