佐々木夫妻の仁義なき戦い

脚本/森下佳子
出演/稲垣吾郎、小雪、藤田まこと、西村雅彦、酒井若菜
小出恵介、古田新太、江波杏子、桜井幸子、山本耕史

http://www.tbs.co.jp/sasaki-fusai/

第3話 もう離婚!?

人生を返せと言う律子の言葉に引っかかる法倫。
過去を遡ってみるとくだらない論争に費やした時間は738時間
にもなるという。法倫なりに相手の幸せを考えた結果、離婚
しようという事になる。好きならば嘘を付いても引き留めよう
とするものだという律子の言葉も空しく、二人は離婚に向けて
協議し始める。

冒頭から離婚に対する必然性を感じない展開ではあるが、
済し崩し的にどちらが止めることなく、徐々に離婚の現実が
近づいてくるような展開だった。

そんな中、14年前の出産時に子供を取り違えたという件で
弁護の依頼が舞い込む。
親子の間で全く性格の合わない二組の家庭。
崩壊寸前だった家庭も、血の繋がり合いのある親子を引き合わ
せた途端、一瞬にしてこれまでの14年間を否定するような相性
で合致してしまう。

今回も依頼人の件を自分たちの関係に投影する形でドラマが
進行する。生まれ持った相性は時間さえも凌駕してしまうのか。

とてもうまい話で感動的ではあるのだが、この二つの家庭は
本当に上手く行くのだろうかと心配したくなるような展開だった。
血の繋がりや相性以上に長い歳月をかけて積み上げてきたもの
の方が勝ると言いたげな展開だったが、その親子の関係を揺る
がすに至るほどの亀裂を生じているからこそ、DNA鑑定を依頼
したわけだし、その辺の関係はイマイチ釈然としないものが
有る。

ただ親子の話をヒントにした法倫と律子の関係の方はよく
出来ている。
上述したように離婚するほどの騒動では無かったし、意地の
張り合いが招いた離婚騒動故に、互いに別れる意思が無いこと
は明らかで、寧ろ二人の関係以上に周りにいる人々の暖かい
視線が目立つ話しだったのかも知れない。

時計から派生する物語の方が今後気になるね。

guest
石橋保、やべきょうすけ、長谷川真弓、松田沙紀、春山幹介
栩原笑生(トチハラショウキ)、京野ことみ、アニマル浜口
竹内都子、小清水一揮、鹿出俊之輔、今泉あまね、中村光里

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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