佐々木夫妻の仁義なき戦い

脚本/森下佳子
出演/稲垣吾郎、小雪、藤田まこと、西村雅彦、酒井若菜
小出恵介、古田新太、江波杏子、桜井幸子、山本耕史

http://www.tbs.co.jp/sasaki-fusai/

第7話 まさかの妊娠慰謝料何と一億円!?

キスしているところを見てしまったという猪木と小川の会話を
偶然に聞いた律子。猪木はなんとかフォローするが、決して
許すことが出来ないという律子。
一方法倫は昨日律子に蹴られたことに対して、その後の対応
に苦慮していた。"隠していた"という言葉の真意は何処に有る
のか。時計の件について怒っているのか、それとも吉田との
事を怒っているのか。
法倫と顔を合わせる律子は、キスの件に関して、相手から
不意打ちを食らったのならば、夫婦関係を侵害したも同然
だとして損害賠償請求を出すよう彼に伝える。それが出来ない
のならば離婚すると伝えた。

なんとなく軽い喧嘩で済むような話しかと思えば、妊娠の発覚
により随分と重たいところまで転げ落ちた。
正直離婚する程では無いだろうとか思っていたけれど、段々と
殺伐としてくる展開に、なんだか恐ろしさと同時に興味深さが
含まれているような感じだ。

話しの取っ掛かりである不貞の事実関係。
法律では裁ける程度のものではないが、律子の法律では
十分に法を侵しているという。
馬場のセリフにも現れているが、何に傷つくのかは人それぞれ
と言ったところなのだろうか。

ただ一連の争いに於いて、どうも律子の態度には引っかかる
ところが多い気がする。
夫に浮気が有ったとしたならば自分に問題があったのかを決して
認めようとはしていない態度。夫婦関係調整調停という名の
話し合いが行われた席でも、律子の発言には信憑性が無く、
真摯に向き合おうとしている法倫に対して、雰囲気作りばかり
を前面に打ち出し、勝つための裁判ばかりに執着する彼女の
姑息さばかりが目に付く。

お腹の中の子供に対する扱いも酷いものがある。
この発言で法倫が自分の正義を発動するに至るようになる訳
だが、法倫自身も勝つために自らの性格をねじ曲げてでも
親権を奪いに行くのだろうか。
大人しい性格の法倫が最後に見せたあの態度。なんだかとても
恐ろしい。

そういえば久しぶりに古本新乃輔さんを見た気がする。

それとなんだか安っぽいCGがやたらと挿入されるのだけど、
これはこれで良いのか?

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銀粉蝶、岡本麗、島田順司、天野浩成、桜庭和志
古本新乃輔、野元学二

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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