佐々木夫妻の仁義なき戦い

脚本/森下佳子
出演/稲垣吾郎、小雪、藤田まこと、西村雅彦、酒井若菜
小出恵介、古田新太、江波杏子、桜井幸子、山本耕史

http://www.tbs.co.jp/sasaki-fusai/

第10話 涙の法廷!!夫婦の愛よ永遠に…

"母親・律子ではなく父親・法倫が育てた方が良い。
アキラの事を考えたらその方が良いと思った。"
裁判官の前で正直な心情を吐露する猪木。その言葉で法廷の
雰囲気は一気に逆転する。
実生活に戻ると律子に対する世論の後押しが無くなった分、
クライアントとの契約が打ち切られるケースが相次ぎ、仕事も
育児も破綻寸前にまて追い込まれる。

ドラマの性質からして大団円になる事は明らかな内容だけど、
拗れた関係をどう修復していくのか。

このドラマ、法廷という場で難しい言葉で言い争ってはいるが、
結局は単なる痴話ゲンカもので、その喧嘩を弁護士同士が行うと
どういう事になるのかというところが興味深くなっている。

最後の最後まで偽証を頼むなどして律子らしさを演出しようと
するものの、そんなウソを見抜くことが出来るのも愛がある
証拠だとして、修復へのプロセスの一つとして組み込んだ。

律子が絶体絶命の状況に追い込まれていた分、本来ならば
法倫側から最終弁論の場でアプローチすべきではないかという
気がするが、法廷の場であんな尋問の仕方をして修復させて
しまうのだから面白い。勿論強引では有るし、ここで互いに
折れるならば、出産した時点で気がつきそうなもんだけどね。

今回の展開の中で周りで見守る者達は、戦う姿勢になっていなか
ったし、律子の母親に至っては、仲直りすべき事を何度も示唆
していたので、こうなるエンディングは必然だったのかもしれ
ない。

全体的な流れを見ると、毎回のように争い事が起こり、その都度
相手の良さを実感する流れなのに、互いに学習しない奴らだという
不自然さはあるが、一回一回の話しとして見るとなかなか面白い
話しだったと思う。

guest
銀粉蝶、天野浩成、佐々木健介、北斗晶、高杉航大、月見恭子
斎藤典子、石川裕司、木村悟、吉岡麻由子、詩織、高橋洋一
太田ルリ子、巨勢竜也、高橋佑輔、鈴木福、樋口里弥

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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