第3話 今明かされる真実
鹿に“印”を付けられた小川孝信。鏡を見ると自分の顔が鹿
になっている事に驚く。しかしそれは鏡に映る自分の顔だけが
鹿になっており、他の人には普通の人間の姿として映っていた。
顔を元に戻してほしいと鹿に直訴する。鼠から“サンカク”と
呼ばれる“目”を取り戻せば一つだけ願いを叶えると言うが。
サンカクを取り戻すために京都に行き、大阪に行き、あれこれ
画策する話しだ。
ドラマは関西を舞台にして展開されているわけだが、関東人
である私にとって限りなくアメージングな土地で行われている
点と嘘か本当か分からないようなシュールな伝承絡みで展開して
いる点がとても合致していると思う。
京都を訪れても堂々と居座って人間を小馬鹿にするような
鹿の存在がこのドラマの中でも遺憾なく発揮されている印象だ。
ドラマは神経質の小川孝信と無神経質の藤原道子が不思議な
ハーモニーを醸し出すドラマになっている。
特にドラマでは、藤原道子のリアクション劇場がとても心地良い。
歴史の教師とはいえ伝承に詳しく、必要以上に一生懸命に語る姿。
京都のマドンナに会いに行っただけで嫉妬してしかめっ面になる
姿。
自分の言動は理に叶うものがないのに、相手には理屈通りの行動
を求める姿。
小川孝信から妄言を聞かされながらも、やっぱり料理を気にして
涙ぐむ姿。
彼女の言動の全てを見過ごすことができない。
300年前の1707年、富士山は爆発していた。
今また日本では噴火の危機が起こっている。
日本列島の地下にいるナマズがまた動き始めたのだ。
それを止めるためにはネジの様な役目をするサンカクが必要だと
いうこと。サンカクを手にするためには剣道で優勝するしかない
こと。アホみたいな話しだが、目的が明確になったことで、
ドラマも分かりやすくなった。
今あらゆるドラマ系blogではネズミ探しに躍起になっているの
ではないだろうか。
敵対していると思っていた堀田イトが味方に付いたことで、
可能性は減ったわけだが、意外と身近にいるような印象だね。
これまで形を潜めている福原重久に注目しているのだが、
未だに動くものがないな。
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六平直政、宅間孝行
評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)