チーム・バチスタの栄光

脚本/後藤法子

http://www.ktv.co.jp/batista/


第1話 謎

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バチスタ手術を終えた桐生恭一は、人工心肺から術を施した
心臓へと挿げ替える。本来ならばこれで心臓が動き出す筈が
心臓の鼓動は回復せず述死してしまう。

田口公平は特別愁訴外来の心療内科医として働いていた。
この日も気難しい患者の対応に四苦八苦。しかし彼の丁寧な
対応に次第に患者の心が打ち解け、彼に全てを話すようになる。
公平がコーヒーを飲んで一服しようとするが、看護婦の藤原
真琴から病院長が呼んでいると言われる。
病院長の高階権太を訪れる。すると彼から心臓血管外科医の
桐生恭一の事を説明される。アメリカから招聘された彼は
現在東城医大でバチスタ手術のチームを組んでおり、そんな
彼らのチームの調査をして欲しいとのこと。ここ最近行った
3例に於いて全て手術が失敗し患者を死なせているという。
桐生自身にも原因が分からない患者の術死。公平はバチスタ
は難しい手術であるから運が悪かったか、患者の体力が続か
なかっただけではないかと問うが、それも含めて調査して欲し
いというもの。勿論それ以外の可能性もあるかもしれないと
いう。過去の術死3例の調査と次回の手術の観察をしてくれと
言われる。

公平はチームに会いに行く。
桐生恭一は冷静にも病院長の指示だから調査には協力すると
いう。しかし次の手術での観察は手術室には入れないときっ
ぱり断られる。
次の手術は三日後。患者は橋本由紀子。
果たして手術は成功し、原因を突き止めることが出来るのか。
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ドラマとしての支柱は、一連のバチスタ手術の謎に迫るモノ
では有るが、今回は外科と内科、患者に対するアプローチの
違いを端的に描き、それぞれの苦悩を描いたようなドラマに
なった。

突然病院に迷い込んできた謎の人物・白鳥圭輔の役割が
面白く描かれている。最初は患者だと思いきや、実は誰よりも
事情を知る厚生労働省の官僚であるという一面。

最初に私が殺したと告げる大友直美の合図から、ドラマは
深い迷宮に入り込んだようで興味をそそるよう面白くできてい
る。

ドラマは推理小説のように犯人捜しのような展開になっていく
のか。
白鳥圭輔が随分情報を掴んでいそうな気もするが、取りあえず
これが推理小説だとすると初回で辞表まで用意した桐生が
怪しかったりするんだよね。この人は違うと先入観を持たせて
視聴者の視線を反らすための作戦。まぁ現実的にはそんな事で
医師としての名声を傷つけることもないかなという気もするけ
ど。

9歳の子供は生き残り、今回大人である社長が亡くなった理由が
何なのか。そして器械出しの人員が変わった途端に起こりだした
理由が何なのか。
外科のスペシャリストが探し得なかった原因の特定を内科医が
どの様にして真相に迫っていくのか。

“明日の釈由美子を探せ!”オーディションでデビューした
彩木里紗が釈由美子と共演。

白鳥圭輔 ……… 仲村トオル (厚生労働省官僚)
田口公平 ……… 伊藤淳志 (心療内科医)
藤原真琴 ……… 名取裕子 (特別愁訴外来看護婦)
高階権太 ……… 林隆三 (病院長)

羽場貴之 ……… 戸田昌宏 (臨床工学技士)
鳴海涼 ……… 宮川大輔 (病理医)
大友直美 ……… 釈由美子 (器械出し)
桐生恭一 ……… 伊原剛志 (執刀医)
氷室貫一郎 ……… 城田優 (麻酔科医)
垣谷雄次 ……… 鶴見辰吾 (第一助手)
酒井利樹 ……… 鈴木裕樹 (第二助手)

岸本マリ ……… 奥貫薫
岸本保 ……… 木下ほうか
田口周蔵 ……… 横山あきお
宮原加奈子 ……… ちすん
田口翠 ……… 彩木里紗
田口茜 ……… 石井美絵子

星野響子 ……… うえむらちか
橋本由紀子 ……… 朝加真由美

田中要次、遠山俊也、安藤玉恵、川本貴則、市川小百合
太賀、田中さゆり、津田聖子、鈴木貴子、由利尚子、逢笠恵祐
麻倉成人、池田稔、椿真由美、小島裕、鈴木舞子、川口凛
浦ちあき、木村真奈美、小野村麻郁、山口マナ

http://www.tommys.co.jp/php/diary/s_risa/index.php

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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