チーム・バチスタの栄光

脚本/後藤法子

http://www.ktv.co.jp/batista/


第4話 望

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臨時のリスクマネージャーに任命された公平。
彼の元に届いた謎の怪文書とバチスタ手術case29のテープ。
白鳥に怪文書が届いた事実を伝える。するとグッチも腹を
くくって捜査をする必要性を説かれる。殺人事件だと思って
捜査すれば医療事故は見落とさないが、逆では見落とす可能性
がある事。殺人を前提として調べる必要性を語られる。

白鳥たちはバチスタチームを集め、みんなにcase29のビデオが
盗まれたことを告げる。そして敢えてこのビデオだけを盗んだ
理由を尋ねる。その答えの一つのヒントとして、白鳥はこの
手術だけ切り取った心臓の大きさが100mmを超えている事を
告げ、担当している鳴海が容疑者として浮かび上がるのでは
ないかと語る。しかし桐谷はそれを否定し、切り取る部位は
相談して決めること、そして拡張した心臓の部位だけを切り
取る事を告げる。
そして怪文書が届いたことも告げる。
私は当てずっぽうでは言わないという白鳥は、殺人鬼という
名称を出すことでその場にいたものたちをこわばらせる。

白鳥は公平に鳴海のことについて調べさせる。
しかし公平は鳴海が一番盗み必要性が無いのではないかと
告げる。病理医はビデオに写っていないところで作業をする
ものだという。白鳥は過去に鳴海が桐生の影だと言っていた
事を思い出し、誰かを庇っているの可能性が有ることを示唆
する。

公平は鳴海の元にいき、何故病理医になったのか尋ねる。
すると逆に公平は何故厚労省の手先になったのか尋ねられた。
公平は患者の橋本が亡くなった後に桐生が辞職届けを出そう
としているのを目にした事を告げ、先生を辞めさせたくない
からだという。俺が絶対に辞めさせないと鳴海は告げるが・・
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今回はcase29のビデオを盗んだのは誰なのか。
その動機を掘り下げて行くことで意外な過去が浮かび上がる
という展開だった。

case29でまず容疑者として浮かび上がるのは、鳴海だった。
しかし直接彼の中に動機があるのか、それとも誰かのミスを
庇うためのものなのか、具体的に示唆できる物は何もない。

またcase29のビデオの件で何か知って居るであろう垣谷を
通してドラマとしては面白いミスリードの形で進行する。
酒井の野心的な一面を見たり、実は天才外科医と比較されて
焦る気持ちがあぶり出されてくる辺り、意外性も有って
面白かったと思う。

鳴海と桐生の間に起こった悲劇。
鳴海はわざわざ思わせぶりな発言を連発していたけど、
彼の執拗そうなキャラクターと相まって先の展開を上手く
カモフラージュしていたと思う。
怪我を負わせた兄に対して憎みたいけど憎めない気持ちだっ
たり、無愛想だが医師としての仕事は徹底されていたり、
患者のためを思う気持ちがあぶり出されたりして、彼の中
の心優しい一面が面白い様に表現されていたと思う。

最後がまたインパクトがある終わり方だったね。
やっぱり大友が絡んでいるのか。
そして氷室は大友の何を知っているのだろうか。

白鳥圭輔 ……… 仲村トオル (厚生労働省官僚)
田口公平 ……… 伊藤淳志 (心療内科医)
藤原真琴 ……… 名取裕子 (特別愁訴外来看護婦)
高階権太 ……… 林隆三 (病院長)

羽場貴之 ……… 戸田昌宏 (臨床工学技士)
鳴海涼 ……… 宮川大輔 (病理医)
大友直美 ……… 釈由美子 (器械出し)
桐生恭一 ……… 伊原剛志 (執刀医)
氷室貫一郎 ……… 城田優 (麻酔科医)
垣谷雄次 ……… 鶴見辰吾 (第一助手)
酒井利樹 ……… 鈴木裕樹 (第二助手)

岸本マリ ……… 奥貫薫 (レストラン)
岸本保 ……… 木下ほうか (レストラン)
田口周蔵 ……… 横山あきお (公平の父)
宮原加奈子 ……… ちすん (看護師)
田口翠 ……… 彩木里紗 (公平の妹)
田口茜 ……… 石井美絵子 (公平の妹)

黒崎誠一郎 ……… 榎本孝明 (臓血管外科教授)
川上妙子 ……… 大谷允保
佐々木 ……… 内浦純一

三條美紀、酒井麻吏、田中さゆり、津田聖子、鈴木貴子
由利尚子、中村大輔、麻倉成人、加藤四郎、横堀悦夫(ナレ)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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