チーム・バチスタの栄光

脚本/後藤法子

http://www.ktv.co.jp/batista/


第5話 恋

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患者は76歳男性・蔵田勇吉。
白鳥の前で術死の原因が分からなくても手術は決行するという
桐生。犯罪だと確信しているのならば警察を介入させれば良い
のではないかという桐生に対して、警察は事件性が無いと容易
には動けないという。手術までの4日間で必ず原因を見つける
と告げる。

白鳥はアクティブフェイズの極意として、ガツンとやってピュー
と逃げその後物陰から見守る作戦を行うという。

白鳥と公平はバチスタ手術前に現在行っている患者の手術を
見学しにいく。臨床工学技士の羽場から道具の説明を受ける。
その場にいた全ての人たちを疑ってかかる白鳥。特に大友に
対して毒物を入れる可能性が有るのではないかと詰め寄る。
氷室から血液検査をすればすぐに事実関係は分かると言われ
ると、白鳥は大学時代の同期を頼って科学警察研究所で血液
を調べると言い出す。そしていつもの調子で、オペ室という
密室で行われている殺人事件である可能性を述べ、誰にも
気づかれず犯行を繰り返す人物は限られており、かなり
犯人を絞り込めている事を口にした。これだけ注目を浴びる
中で犯行を繰り返すのは自信家かただの馬鹿でしかないと
挑発するのだった。
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今回はバチスタ手術の術死がまた一歩殺人に近づくという流れ
だった。

前回の最後に氷室が大友に思わせぶりなことを言っていた
話の真相が描かれたことになる。
手術の前に置かれるガラスに入った薔薇の花。それが飾られる
と患者は確実に亡くなっているという。

羽場から流れた情報が段階を経て氷室から大友に視線が動き、
再び疑念の目が氷室へと向けられる。
その過程で大友の夢と現実を知ったり彼女の苦悩に喘ぐ姿を
見て、公平が覚醒していくという流れだ。

やはりドラマは白鳥から発せられる数々の挑発的な態度が
笑いを誘う。特にグッチから真相を聞き出そうとして公園で
話し合うときの二人のやりとり。
グッチが珍しく怒った姿に木の陰に隠れる白鳥の姿が面白す
ぎて腹が痛かった。

白鳥が行うアクティブフェーズによってその効果が最も現れた
のが誰でもなく公平である点が面白いところだと思う。

今回は随分と各々の話の流れで互いに意見をぶつけ合い、
本音を引き出す様な熱い会話が展開された。
会話をしていくことで人を知るのが好きだったという公平に
対して白鳥の投げかけた捨て台詞のような冷たい言葉は彼ら
しいものだったし、公平が氷室に対して力になりますと
言った後の氷室の態度の急変。
孤独に押しつぶされそうと投げかけた言葉によって発奮したの
はやはり核心を突かれたためのモノなのか。

氷室がガラスの薔薇を捨てなかった事で容疑者は随分と絞られた。
動機はやはり自己主張のためなのか。
それとも誰かと結託して行っているのか。

白鳥圭輔 ……… 仲村トオル (厚生労働省官僚)
田口公平 ……… 伊藤淳志 (心療内科医)
藤原真琴 ……… 名取裕子 (特別愁訴外来看護婦)
高階権太 ……… 林隆三 (病院長)

羽場貴之 ……… 戸田昌宏 (臨床工学技士)
鳴海涼 ……… 宮川大輔 (病理医)
大友直美 ……… 釈由美子 (器械出し)
桐生恭一 ……… 伊原剛志 (執刀医)自己
氷室貫一郎 ……… 城田優 (麻酔科医)
垣谷雄次 ……… 鶴見辰吾 (第一助手)
酒井利樹 ……… 鈴木裕樹 (第二助手)

岸本マリ ……… 奥貫薫 (レストラン)
岸本保 ……… 木下ほうか (レストラン)
田口周蔵 ……… 横山あきお (公平の父)
宮原加奈子 ……… ちすん (看護師)
田口翠 ……… 彩木里紗 (公平の妹)
田口茜 ……… 石井美絵子 (公平の妹)

黒崎誠一郎 ……… 榎本孝明 (臓血管外科教授)
川上妙子 ……… 大谷允保
佐々木 ……… 内浦純一
青木一志 ……… 眞島秀和
蔵田勇吉 ……… 田村元治
蔵田トキ ……… 五月晴子

木村恵、川口圭子、武発四郎、神奈美衣、津田聖子、鈴木貴子
麻倉成人、木村真奈美、小野村麻耶、山口マナ、横堀悦夫(ナレ)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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