チーム・バチスタの栄光

脚本/後藤法子

http://www.ktv.co.jp/batista/


第6話 オペ室の完全犯罪…犯人はお前だ

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蔵田勇吉の発作が起こったことにより緊急手術が行われる事
になる。バイパス手術と同時にバチスタ手術も行われると聞き
白鳥は公平に絶対に辞めさせろと電話口で怒鳴りつける。
公平は桐生に直談判し辞めるよう告げる。犯人は今回も狙って
いると。すると桐生からは犯人とは誰のことか、何か分かった
のかと問われ話にならないと一蹴される。助けたくない医者が
いると思うのかと逆に問われ何も言い返せない公平。
公平は真琴に頼んで病院長に止めてもらおうとするが、なかな
か連絡が取れず、ついに手術は決行される。
Case33。桐生は公平の手術室への立ち入りを禁止。白鳥はタク
シーで急いで病院へと向かう。その間にも刻一刻と手術は進み
ついに拡張した心臓は切り取られた。そして人工心臓から
切除した心臓へと切り替えられる。しかし心臓は再鼓動せず
予告通り手術は失敗に終わる。
終わるのと同時に白鳥は到着する。

白鳥は警備員の制止を無視して手術室に入る。
完璧な手術だったのに何故だとする桐生に対して、白鳥は
それを今から解明するという。バチスタチーム以外を手術室
から退出させ、もう一度心臓を開ければ原因は分かると告げる。
その為には家族の同意が必要とのこと。遺族は解剖しても
夫が帰ってくることはないとしてなかなか同意には賛成しかね
るが桐生がやってきて説得。心臓の切除した部分だけを開く
という条件で解剖に同意する。
みんなが見守る中解剖が始まる。しかし心臓の中からは何も
出てこず、何の痕跡も見つからなかった。
みんなが心臓に視線を集中させる中、何かを出来る訳が無い。
垣谷はそう告げ、白鳥の無礼に対して一撃を食らわせた。
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いよいよ誰か犯人なのか分かる展開だった。

ドラマの流れとしては、

1) 一連の術死は本当に人が意図して殺しているのか。
2) 誰が意図して殺害しているのか。
3) どんな方法で殺しているのか。
4) 何故そんな事をしているのか。

この様な順序で少しずつ事実が暴かれていく。
最後の何故患者を殺しているのかの言及までには至らなかった。

ドラマはスリリングな展開の連続。
それぞれの段階に於いて必ず複雑な葛藤と、一筋縄ではいかない
展開が用意されている。
特に最初の段階に於いて、心臓を再び切り開くという事実に
対して遺族としての当然の心情を加味した事。これが犯人側の
利用した狡賢さであり、犯罪であることをなかなか立証できな
かった理由の一つとしても描かれている。

今回体を切り刻まずに調査する方法について描かれたわけだが、
黒崎誠一郎がMRIの利用に対して猛烈に反対した意図がイマイチ
分からない。特に院長にまで噛みつくほどのものなのか。
この辺の不自然さが手術室にまで影響が及んでいるものなのかと
想像できる部分も有る。氷室が逃げられた件に於いても
殴られて逃げられたとするのは黒崎だったし、病院長の失脚を
狙った意図とか有るのかな。

原作は氷室という事で結ばれた内容なのか?他にも犯人が居る
とするのはドラマオリジナルなのだろうか。この密閉された
空間の中、別の犯人が入り込む余地があるのか。

白鳥圭輔 ……… 仲村トオル (厚生労働省官僚)
田口公平 ……… 伊藤淳志 (心療内科医)
藤原真琴 ……… 名取裕子 (特別愁訴外来看護婦)
高階権太 ……… 林隆三 (病院長)

羽場貴之 ……… 戸田昌宏 (臨床工学技士)
鳴海涼 ……… 宮川大輔 (病理医)
大友直美 ……… 釈由美子 (器械出し)
桐生恭一 ……… 伊原剛志 (執刀医)自己
氷室貫一郎 ……… 城田優 (麻酔科医)
垣谷雄次 ……… 鶴見辰吾 (第一助手)
酒井利樹 ……… 鈴木裕樹 (第二助手)

岸本マリ ……… 奥貫薫 (レストラン)
岸本保 ……… 木下ほうか (レストラン)
田口周蔵 ……… 横山あきお (公平の父)
宮原加奈子 ……… ちすん (看護師)
田口翠 ……… 彩木里紗 (公平の妹)
田口茜 ……… 石井美絵子 (公平の妹)

黒崎誠一郎 ……… 榎本孝明 (臓血管外科教授)
蔵田勇吉 ……… 田村元治
蔵田トキ ……… 五月晴子

藤田三三三、武発史郎、神奈美衣、津田聖子、鈴木貴子
麻倉成人、横堀悦夫(ナレ)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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