チーム・バチスタの栄光

脚本/後藤法子

http://www.ktv.co.jp/batista/


第8話 震えるメス

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術死は続くと言い残して亡くなった氷室。彼はダイイングメッ
セージでCase27の事を示唆していた。Case27とはチームバチスタ
が最初に手がけた手術だった。
チームは解散するという桐生に対して待ったを掛けるのは鳴海。
氷室を選び犯行を見抜けなかったのは私の責任だという。
それでもバチスタを続けるべきだと告げる鳴海だが、柿谷は
桐生の意見ももっともだという。

Case27でスワンガンツを用意した人は誰か。
調べている白鳥と公平だが、その時黒崎が来て部外者に院内を
歩き回られるのは困るという。白鳥は今でも原因不明の痛みを
公平に見てもらっていると誤魔化す。白鳥と居ると嘘つきに
なるとは公平談。
道具は羽場が用意したことを知り話しを聞きに行く。Case27で
変わったことはなかったか尋ねると、手術をした患者・高田
久志は大友にセクハラをしていたという証言を得る。
それを聞いて大友に話しを聞きに行くと、オペ前にどんなことが
有ってもオペで殺す看護師は居ないと否定する。大友からも
バチスタについて尋ねると、他の手術とは違う独特のリズムが
有ると聞かされる。氷室が亡くなる前に電話をかけてきた事に
ついて尋ねるがメッセージは何も残さなかったと告げる。

洗車をしている柿谷にも話しを聞きに行く。そこで変わった事を
尋ねると有りすぎるほど不運が重なる手術であった事を聞く。
予定外の急なオペであったこと。慣れない器械出しに四苦八苦
した事。酒井が動脈ラインを確保できずにパニックを起こした事。
大友は貧血で倒れたという。柿谷は解散するチームをこれ以上
調べてどうするのかと白鳥達に語る。
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氷室が残した言葉、"術死は続く"という真意は何処にあるのか。

未だ事件が解決したのかどうか分からない中で行われる手術と
言うことでそれなりの緊迫感有る展開が用意された。
特に心臓を切るという段階で桐生が一瞬躊躇うように手を
止める辺りは、思わせぶりな演出で興味深いところだ。

もう手術を行わないと誓った桐生に再びメスを握らせる為の
シチュエーションを用意し、鳴海を失ったままで手術を行い
成功させることで、鳴海が犯人ではないかという疑惑が一気に
噴出したと思う。

しかしドラマではまたしても思わせぶりなキャラクターとして
大友を使う所は、ちょっと芸のない展開か。

怪文書が再び送られてきたって事は、一度目に送った人は氷室
ではなかったという事なのか?

一通りチームバチスタのメンバーに話を聞いて回る展開だった
けれど、一応誰が殺しても可笑しくはない様な疑惑を植え付け
ようとしていた。ただ殺すほどの動機なのかと言われると厳しい
物がある。
羽場がギャンブル好きで借金を抱えており、金融業を生業と
しているCase27の患者・高田から金を借りていたとの事で、
一応チームの中では一番殺す動機は存在しているという事かな。

白鳥圭輔 ……… 仲村トオル (厚生労働省官僚)
田口公平 ……… 伊藤淳志 (心療内科医)
藤原真琴 ……… 名取裕子 (特別愁訴外来看護婦)
高階権太 ……… 林隆三 (病院長)

羽場貴之 ……… 戸田昌宏 (臨床工学技士)
鳴海涼 ……… 宮川大輔 (病理医)
大友直美 ……… 釈由美子 (器械出し)
桐生恭一 ……… 伊原剛志 (執刀医)自己
氷室貫一郎 ……… 城田優 (麻酔科医)
垣谷雄次 ……… 鶴見辰吾 (第一助手)
酒井利樹 ……… 鈴木裕樹 (第二助手)

岸本マリ ……… 奥貫薫 (レストラン)
岸本保 ……… 木下ほうか (レストラン)
田口周蔵 ……… 横山あきお (公平の父)
宮原加奈子 ……… ちすん (看護師)
田口翠 ……… 彩木里紗 (公平の妹)
田口茜 ……… 石井美絵子 (公平の妹)

黒崎誠一郎 ……… 榎本孝明 (臓血管外科教授)

村本カナ ……… 金澤美穂
平田浩次 ……… 渡邉紘平

安藤玉恵、佐藤智幸、吉満涼太、喜田智津子、田中さゆり
津田聖子、麻倉成人、横堀悦夫(ナレ)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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