チーム・バチスタの栄光

脚本/後藤法子

http://www.ktv.co.jp/batista/


第11話 真犯人は誰だ!?最も危険なオペが今、始まる

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白鳥はサザンクロス時代の桐生の記録を見て何かに気がつく。
一方公平もまた一枚の写真(1998年12月23日撮影)を見て何か
に気がついた。
白鳥はCase1とCase27の映像を横に並べて、Case27はただの医療
ミスではないことを確信する。これはミスに見せかけた殺人。
だからビデオをすり替えたのだと告げる。

バチスタ手術Case35。
しかし手術室に垣谷はやってこない。

一方その頃マスコミも俄に新展開に騒ぎ出していた。
特に氷室が飛び降りた事件に於いて、自殺ではなく殺人だった
ことを大きく取り上げる。それを知り病院内でも医師達の間に
動揺が広がる。藤原が落ち着かせるために対応に当たるのだ
った。

屋上にいる垣谷に桐生が声を掛ける。
私にはバチスタは無理だという垣谷に対して、大丈夫だと言い
聞かせる。垣谷は常に目の前の患者について向き合っている事
を告げ手術に向かわせる。

垣谷は遅れて手術室へと現れ、いよいよバチスタCase35が開始
される。
その頃傍観席には白鳥、公平以外にも、桐生と黒崎が来ていた。
白鳥は先日のCase27について、桐生のミスでは無かったことに
謝罪する。桐生は鳴海が居なくて別の場所を切ったというが、
前回は立派に成功させている。ある人物が白鳥の視力を利用し
ミスを誘発させたものだと告げる。そして犯人はあそこにいる
として手術室を指さした。
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果たしてCase27はミスによるものなのか、故意による殺人なの
か。

長く引っ張った割りには、ちょっと犯人である垣谷の動機が
お粗末に思えるところがある。娘を殺された復讐という事より
も桐生の目が正常なのかどうかに重点が置かれ、それを確かめ
るための殺人。

ってそんな理由で人殺すのか!?

バチスタ手術を受けたCase27の患者に何らかの落ち度があり、
殺されるだけの動機が有れば良かったんだけどね。

ドラマではあれだけ見倒したCase27の映像の中にどんな見落と
した事実があるのだろうかと興味深い流れが存在したが、二つを
見比べてみないと分からない様なトリックが隠されていたと
いう面ではとてもよく出来ていると思う。ただ当時手術した
医師たちには、カテーテルを戻した後に、切除した部分が随分
不自然な位置に来ることになるので気がつかないものなのだろ
うか。
それ以前に少しだけ切除範囲がズレたというレベルでなく、
相当違う位置を切ったと言うことにはならないのだろうか。

最後にこの二人の関係をフォローする意味で、Case35の手術
が行われた意味ではとても面白い演出だったと思う。

それにしても最後に原作者が出演していたね。
白鳥圭輔がTVに出演する時、質問を投げかける人の役で。

白鳥圭輔 ……… 仲村トオル (厚生労働省官僚)
田口公平 ……… 伊藤淳志 (心療内科医)
藤原真琴 ……… 名取裕子 (特別愁訴外来看護婦)
高階権太 ……… 林隆三 (病院長)

羽場貴之 ……… 戸田昌宏 (臨床工学技士)
鳴海涼 ……… 宮川大輔 (病理医)
大友直美 ……… 釈由美子 (器械出し)
桐生恭一 ……… 伊原剛志 (執刀医)自己
氷室貫一郎 ……… 城田優 (麻酔科医)
垣谷雄次 ……… 鶴見辰吾 (第一助手)
酒井利樹 ……… 鈴木裕樹 (第二助手)

岸本マリ ……… 奥貫薫 (レストラン)
岸本保 ……… 木下ほうか (レストラン)
田口周蔵 ……… 横山あきお (公平の父)
宮原加奈子 ……… ちすん (看護師)
田口翠 ……… 彩木里紗 (公平の妹)
田口茜 ……… 石井美絵子 (公平の妹)

黒崎誠一郎 ……… 榎本孝明 (臓血管外科教授)

村本カナ ……… 金澤美穂
平田浩次 ……… 渡邉紘平

海堂尊、天野勝弘、櫻井聖、辺見務、泉順子、今橋かつよ
生月歩花、大門果琳、中村大輔、小川タケル、田中さゆり
津田聖子、逢笠恵祐、Ayeleen、Ted Macdonald
Mihaela Majiri、Steve Ryan、横堀悦夫(ナレ)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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