深夜食堂
(2009年10月期・TBS)
第1シリーズは、2009年10月度の月間ギャラクシー賞および第47回
ギャラクシー賞でテレビ部門選奨受賞。
原作 - 安倍夜郎「深夜食堂」
脚本 - 真辺克彦、向井康介、及川拓郎、和田清人、荒井晴彦(第
2シリーズ)
監督 - 松岡錠司、山下敦弘、及川拓郎、登坂琢磨、小林聖太郎(
第2シリーズ)
企画 - 遠藤日登思、日高英雄
プロデューサー - 森谷雄、登坂琢磨
音楽 - NARASAKI
主題歌 - MAGIC PARTY「Believe in Paradise」
オープニング曲 - 鈴木常吉「思ひ出」
挿入歌 - 鈴木常吉「お茶碗」「疫病の神」「石」「父のワルツ」





第2話 猫まんま
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店じまいしようとしていた朝6時30分頃、一人の女性・千島みゆ
が店にやってくる。マスターに対してカツオブシご飯である
猫まんまを注文する女性。マスターは自分も腹が減っていた事
も有り、これから炊きたてのご飯で作ってやると告げる。

その後みゆきは時々店を訪れるようになる。
マスターはある時みゆきが何をしている人物なのか尋ねると、
この時間までカラオケBOXで歌を詠っているのだという。
彼女は売れない演歌歌手で、聞いてくれる人がいないので
一人で歌っているのだという。殆どが他人の曲を歌うだけだと
するが、一曲だけ自分の曲があるという。その曲名は
"人生
行き当たりばったり"
。マスターは常連客の中に作詞家の人が
居るので、今度ポスターを持ってくれば店に張り出してあげる
と告げる。

作詞家の先生や常連客が集う中、店に張ってあるポスターに
目が向く。みゆきの事を話すと、彼女が店によく来るのであれ
ば今度歌って貰おうという話になる。

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ある時フト迷い込むようにしてきて訪れた一人の女性・千島み
ゆき。毎回閉店間際の朝6時過ぎに訪れ、カツオブシ醤油ご飯
を食べていく。

まさかの売れない演歌歌手の登場。

描かれている物語の雰囲気は完全に昭和を彷彿させるものだ
けど、なかなか良い感じの味が出ている。

相変わらず人の繋がりの面白さが一貫して描かれ、こんな
裏路地の店から、日本中を騒がせるほどの大ヒット曲が生まれ
ていくなんて凄いことだろうし、何処かで必ず頑張る姿を見て
いてくれる人がいるんだなと嬉しくさせられるような内容
だった。

ただ成功の影に短命のオチが有り、人生の空しさなんかも同時
に味わう事になる。

席を隣にしていた人物が突然スターになっていく辺り、どんな
気持ちがするのだろうね。

人間の行動を猫に例えて表現するのは時々有ることだろうけど、
店に寄りつく猫を見る度に彼女の事を思い出すことにな
るのだろうね。

マスター / 語り手 - 小林薫
小寿々 …… 綾田俊樹 (オカマバー)
マリリン松嶋 …… 安藤玉恵 (新宿ニューアートストリッパー)
忠さん …… 不破万作 (「めしや」の常連)
小道 …… 宇野祥平 (フリーカメラマン)
サラリーマン …… 足立智充 (豚の生姜焼き定食を注文客)
カタギリ …… オダギリジョー
千鳥みゆき …… 田畑智子 (売れない演歌歌手)

みゆきのマネージャー …… 本井博之
作詞家 …… 田口トモロヲ (「まよい猫」の詞を提供)
金本 …… 金子清文 (「めしや」常連)
ミキ …… 須藤理彩 (「めしや」常連)
ルミ …… 小林麻子 (「めしや」常連)
カナ …… 吉本菜穂子 (「めしや」常連)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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