深夜食堂 (2009年10月期・TBS) 第1シリーズは、2009年10月度の月間ギャラクシー賞および第47回 ギャラクシー賞でテレビ部門選奨受賞。 原作 - 安倍夜郎「深夜食堂」 脚本 - 真辺克彦、向井康介、及川拓郎、和田清人、荒井晴彦（第 2シリーズ） 監督 - 松岡錠司、山下敦弘、及川拓郎、登坂琢磨、小林聖太郎（ 第2シリーズ） 企画 - 遠藤日登思、日高英雄 プロデューサー - 森谷雄、登坂琢磨 音楽 - NARASAKI 主題歌 - MAGIC PARTY「Believe in Paradise」 オープニング曲 - 鈴木常吉「思ひ出」 挿入歌 - 鈴木常吉「お茶碗」「疫病の神」「石」「父のワルツ」

第4話 ポテトサラダ
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マスターはいつも店では最初にポテトサラダを作る。
ポテトサラダは出来たてよりも冷えていた方が美味しいための
もの。
最近そんなポテトサラダを食べる常連客が現れる。
必ず二皿食べていく男性・エレクト大木。
客は大木の存在を見ると、エレクト大木さんなのか?と声を掛け
る。大木はAV界で年400本出演したという伝説の男優だった。
そんな大木に対して田中ゆういちは弟子入りを志願する。
最初は断っていた大木も、バカにした奴らを見返したいという
田中の熱意に押されて弟子入りさせる。

それ以降店には田中と共に来るようになる大木。
それでもいつも頼むのはポテトサラダだった。

そんな中、二ヶ月後いよいよ田中がAVデビューすることになる。
デビューの前日に大木は田中を店に連れてくると、マスター
に精のつくものを食べさせてあげてくれと頼む。
ご飯を食べていると田中の元に一本の電話が鳴り、実家の母が
脳梗塞で倒れたという連絡だった。それを聞いた大木はAVと
母親のどちらが大切なのかとして、今すぐ帰るよう告げる。
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店に来てポテトサラダを食べる常連客の男性。
一部男性の中ではカリスマ的な人物であるエレクト大木だと
分かる。そんな大木の元に弟子入りを志願する田中が現れる
が・・・

設定の想定は加藤鷹さんなのだろうか。

必ず料理の思い出の味が実家の母親に繋がるエピソードが出て
くると思っていたけど、ここでようやくそれが登場した格好
だった。

自分の実家との関係を弟子の境遇に被らせ、このままAV界に
進ませるべきなのか、もう少し時間があれば大木自身の決断
への苦悩が描かれるべきものが有ったのかも知れないが、
撮影日直前のエピソードを通して、上手く気持ちは伝わって
くるものが有った。

変わってしまった母と母親の味の象徴でもあるポテトサラダ。

AV俳優たちの実家との関係性など気になる要素も存在したし、
妹の結婚式にも出られない職業を選んでしまった大木が、果た
して幸せな人生を送ってきたのか、色々と考えさせられる物
が有るな。