深夜食堂
(2009年10月期・TBS)
第1シリーズは、2009年10月度の月間ギャラクシー賞および第47回
ギャラクシー賞でテレビ部門選奨受賞。
原作 - 安倍夜郎「深夜食堂」
脚本 - 真辺克彦、向井康介、及川拓郎、和田清人、荒井晴彦(第
2シリーズ)
監督 - 松岡錠司、山下敦弘、及川拓郎、登坂琢磨、小林聖太郎(
第2シリーズ)
企画 - 遠藤日登思、日高英雄
プロデューサー - 森谷雄、登坂琢磨
音楽 - NARASAKI
主題歌 - MAGIC PARTY「Believe in Paradise」
オープニング曲 - 鈴木常吉「思ひ出」
挿入歌 - 鈴木常吉「お茶碗」「疫病の神」「石」「父のワルツ」





第5話 バターライス
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お茶漬けシスターズは店に来ると同僚のリリコ(36歳)が結婚
することをネタにして語り合う。相手は学生時代の知人で、
取引先の関係で20年ぶりの再会を果たして結ばれたという。
運命って有るのねとウットリ。

そんな中、小道が一人の客・戸山正夫を連れて店にやってくる。
戸山は料理の評論家で、とても有名な人だった。
店に入って来るなり、パリ時代の話をしたりフランス料理の
話を語り始める嫌みな男性。店の客たちもそんな男に嫌なムー
ドが立ち始める。
しかしそこにゴローと呼ばれる常連客が来る。彼は流しの歌手
で毎週木曜日にこの店に来てバラーライスを食べていく。
拘りの食べ方をしているのを見て、お茶漬けシスターズも
バラーライスが食べたくなり注文する。
マスターはゴローからは料金を貰わず、一曲ギターで弾き語り
をしてもらっていた。
それを聞いていた戸山もバラーライスを注文し食べ始める。

後日、小道が店を訪れると、マスターに評論家を連れてきた
事にムッとしたか?と尋ねる。ホントに美味しいものを教えた
かったという小道。
そんな中、再び戸山も店にやってくる。マスターは、バターラ
イスなんて特別な料理ではないので自宅で食べたらいいのでは
無いか?と声を掛けるが、戸山によると妻は帰国子女であり、
いつもパンばかり食べさせられるのだという。

戸山はゴローは今夜来るのか?と尋ねると、マスターは毎週
木曜日にだけ来ることを語る。

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今時珍しい流しの歌手のゴロー。
めしやには似つかない様な客・一流レストランの批評家の
戸山は、そんなゴローが店に来てバターライスを食べる姿を
見て以来、常連客として店にやってくる。

今回は偶然の再会がテーマだったのか。
冒頭からお茶漬けシスターズがそんな話をしていたので、
まさかと思ったが、ゴローと戸山の間でも繋がりが有った。

戸山は一見すると店とは似つかない男だけど、そんな男にも
思い出の味がある。
まさか貧しい生活をしていた彼が、豪華な料理の批評家を
しているところが不思議な感じだけど、そんな料理を否定し
続けているのも、幼少期のアンチテーゼっぽい一面が存在
するのかな。

また一つ流しの歌手の存在がこの東京から消える中で、
一つの再会が生まれた当たりは寂しさと共に良い感じの余韻
を含ませているなと思う。

マスター / 語り手 - 小林薫

ミキ - 須藤理彩
ルミ - 小林麻子
カナ - 吉本菜穂子
サラリーマン - 足立智充
小道 - 宇野祥平
めしやの客 - ゆかわたかし


戸山正夫 - 岩松了
若き日の戸山(回想) - 永本佳以
フランス料理店のマネージャー - 澤田育子
フランス料理店のシェフ - 岡野真那美
戸山のマネージャー - 柿丸美智恵
ゴロー - あがた森魚
若き日のゴロー(回想) - 松尾英太郎
工場長 - 竹田君(コント山口君と竹田君
戸山律子(回想) - ともさと衣

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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