秘密
(2010年10月期・テレ朝金曜23時枠)

脚本:吉田紀子
演出:唐木希浩、高橋伸之
音楽:溝口肇
ゼネラルプロデューサー: 横地郁英
プロデューサー:中川慎子 、太田雅晴

http://www.tv-asahi.co.jp/himitsu


第3話 東野圭吾原作〜16才の妻、同窓会へ!!
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直子は平介と布団を共にすると、"しようか?"と声を掛ける。
そして彼の体に覆い被さるが、手を回して抱いた体が、藻奈美
のものである事に気がついて平介は思わず彼女を突き放して
しまう。それでも二人は心の絆だけを確かめ合う事になる。

翌日平介の元に、
"白邦大学 シーズンスポーツ同好会"から
同窓会の手紙が届く。平介と直子宛に来たもの。
朝シャンプーを浴びる直子は、藻奈美がまた初体験を済ませて
いない事を告げ、相馬春樹とはまだ深い関係にはなっていない
事を知る。直子は、今日彼にあって振ってくるという。

直子は学校に行くと、相馬に会う。そして私たちが付き合って
いたことを父が初めて知ったと告げ、今までみたいに付き合う
事は出来ないという。これ以上父さんに心配は掛けられない
という。これから暫くは身の回りの世話をしたいと告げると、
俺のことはもう必要ないって事なのか?と問い、父親と俺、どち
らが必要なんだ?と問われると、迷わず父さんだと告げる。
藻奈美は母親の身代わりみたいだとし、母親のような専業主婦
をする生き方は嫌だと言っていただろうと告げられる。

直子は由梨絵にもその事を尋ねると、かつて藻奈美自身が、
母親から私と父と庭の花を取ったら何が残るのか?と告げ、
母親のことをもっと自分の為に生きれば良いと言っていた事を
指摘される。由梨絵は本当に相馬と別れても良いのか?と尋ねる。

平介は事故関係者の集まりの為に定時で会社から帰宅する。
直子は藻奈美の幼いときの写真を自宅で見ていた。
藻奈美の部屋を見て回り、最後にバスで会話していたときの事
を思い出す。母は何で会社に勤めず結婚したのか?と問われ、
藻奈美が出来たからだと答えていたこと。

被害者の会へ。
会社側は新事実が発覚したとして発表を行う。
運転手の梶川幸広は、会社に内緒で深夜トラックのアルバイト
をしていた事。それを聞いた遺族は、会社は責任の負担を
加害者家族に追わせようとしているとして非難。8千万円は
どうなってしまうのか。平介は、征子が賠償額を払えるわけが
無いと呟く。
そんな中、帰ろうとしていた所で、平介は藤崎和郎に声を掛け
られる。先日征子とタクシーに乗っていたのを見たと言われ、
よくもあんな事が出来るねと告げられる。そしてあの女とは
関わらない方が良いと忠告を受けるのだった。

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直子は藻奈美としての生活を過ごす中で、娘が自分に対して
どう思っていたのかを知っていく。そして直子には知らない
娘の姿に驚くと共に、いつ藻奈美が帰ってきても良いように、
勉強を始めていく。

このドラマ、映画版では最後に癖のある展開を見せていくのだ
けど、ドラマ版では映画とは全く別の展開を用意してきそうな
気もする。

今回は藻奈美の体を通して、直子は娘の事を知っていくという
のがドラマとしてのメインだった。

映画版には無い藻奈美と相馬春樹とのエピソードなだけに、
二人の間にはどんな関係が有るのかとか、由梨絵を交えた三角
関係には過去にどんなやりとりが有ったのだろうかと、楽しく
見ることが出来ている。

ドラマとして複雑に感じるのは、直子は藻奈美の体に宿ったこと
で、二度目の人生を歩めるという現実である。
藻奈美からは母のような人生を歩みたくはないと言われたことで
直子自身にも、そういう人生が不本意で有った思いが再燃する
だろうし、いつか戻るであろう藻奈美の為にも、藻奈美らしい
人生を歩ませたいと思う心の中で、深い葛藤が起こるのは必至
という幹事である。

直子は藻奈美の彼氏である相馬に対して、あまり良いイメージ
を持っていなかったであろう事が伺えるが、藻奈美自身を形成
していたのは、そんな直子の存在が有ったと知らされることで
多少なりとも好感を持ったであろう事は想像に難くはないと
思う。

さて梶川幸広の件がドラマとして膨らみを見せ始めた。
なんだか北海道時代に何らかの過去が有るみたいだね。
この辺も映画版には無い部分で、平介が自ら調査する場面など
一切描かれたことはなかった。一体どんな過去が隠されている
のだろうか。


杉田藻奈美 …… 志田未来 (平介と直子の一人娘。私立高校の1年生)
杉田平介 …… 佐々木蔵之介 (妻と娘を心から愛するエンジニア)
橋本多恵子 …… 本仮屋ユイカ (藻奈美の高校の担任)
小坂洋太郎 …… 橋本さとし (平介の大学時代の親友で脳外科医)
吉本和子 …… 池津祥子 (杉田家の隣に住む、詮索好きな主婦)
藤崎和郎 …… 升毅 (印刷会社経営者。遺族会の中心)
川辺由梨絵 …… 林丹丹 (藻奈美の同級生で親友)
相馬春樹 …… 竜星涼 (藻奈美の同級生)
梶川征子 …… 堀内敬子 (梶川の妻)
梶川幸広 …… 吹越満 (バスの運転手)
梶川逸美 …… 日向ななみ (娘、中学2年生)
根岸文也 …… 田中圭
杉田直子 …… 石田ひかり (平介の妻)

ミナ …… 中田有紀 (大学時代の同じサークル仲間)
よし子 …… 鈴木美恵 (大学時代の同じサークル仲間)
唐口 …… 芋洗坂登郎 (大学時代の同じサークル仲間)
江沢 …… 矢柴俊博 (大学時代の同じサークル仲間)

長谷川公彦、高橋洋、渡辺憲吉、坂西良太、藤井亜紀
上原由恵、加瀬尊朗、中田寛美、大塚ヒロタ、山木下萌菜
寺川里奈、松本美咲、飯塚敦


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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