ねこばん (2010年10月期・金曜21時枠・テレ玉) 製作総指揮：吉田尚剛 企画：永森裕二 脚本：有馬顕、高橋悠、芦塚慎太郎 音楽：sanpachi（studio8） プロデューサー：飯塚達介、森角威之 「TickTack」　歌：nico（小林元子&小澤瑞季） 「ふたりぼっち」　歌：廣坂愛 http://nekoban.net/tv/index.html

第4話 猫は、どんなに小さくても最高傑作である。
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根本家に電話が鳴る。
勲は働いていたときには、いつ何時でも電話に出たが、妻から
嫌がられて、寝室から最も遠い場所へと電話が置かれるように
なる。退職してからは電話には出なくなり、電話が切れるまで
トイレに隠れていた。
そんな勲の前に一匹の猫が現れる。この猫はドジで反省もせず
いつも堂々巡りのような事を繰り返している為に、勲はこの猫
にグルグルと名付ける。
電車の運転手にはトイレは特別な意味があり、運転中にはトイレ
には行けないことが上げられる。

猫のグルグルは逆にこの音が心地よくなり、音の鳴る場所を
探して家中を歩き回るのだった。
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今まで神経をすり減らして生きてきたであろう勲の姿が描かれ
た。

猫の行動そのものがまるで今までの勲であり、人生に於いて
迷走して居るであろう人を対象にした内容になっている。

グルグルしてなかなか抜け出せないで居る人たちに、そんな
行動を取っていてもいつか抜けられる事を描いていく。

電話の音にビクついている勲だけど、自分の意思で出ないと
決めれば良いだけのこと。後ろめたい気持ちになってトイレ
に隠れなくても良いという事を猫の行動から掴んでいく所は
面白く描かれている。