AKB48ドラマ桜からの手紙 〜AKB48 それぞれの卒業物語〜 (2011年2月26日から3月6日) 企画・原案：秋元康 脚本：旺季志ずか 演出：久保田充、長沼誠、本間美由紀、浅見真史 プロデューサー：戸田一也、小泉守 チーフプロデューサー：田中芳樹 http://www.ntv.co.jp/akbsakura/

第1話 余命3ケ月の先生と女子高生 / 優子の決断(1)
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東京女子清和大付属碑文ヶ丘高校。
2011年3月6日。
麻里子先生が待つ中、卒業した生徒達が集まる。
よく蘇ったですね。まさかたった三年で咲くとは、諦めなくて
良かった。
在籍中には咲くことが無かった学校のサクラ。
ついに花が咲くのを卒業生たちも初めて目にする。
前田幸次先生も見てくれているのかな。
先生の娘・敦子は父の代わりに来たという。現在は父の跡を
継いで教師になるべく、彼女は大学に進学し、教師の勉強を
していた。

2007年11月。
前田幸次は一人、校庭に佇む一本の桜の木の手入れをする。
死にかけたサクラの世話をして、生徒達の世話を忘れていると
して、生徒達は白い目で前田先生のことを見ていた。あの桜、
入学以来咲いているのを見たことがないという。どうせ咲かない
のならば切ってしまえばいいのに・・・
碑文ヶ丘高校は、別名桜高校と呼ばれ、その象徴とされている
桜の木だが、全く咲くような素振りさえ見せなかった。

卒業まで4ヶ月。
大学受験までは2ヶ月の大事な時期。
国立医大を目指している大島優子は、模試の結果志望校にC判定
を受け厳しい顔をする。副担任の麻里子先生はまだ2ヶ月も有る
から大丈夫だと励ましてくれる。一方板野たち4人組は昨日の
合コンについて話し合っていた。小嶋はネイリストを目指す。
彼氏の替えならば幾らでもいるけど、人生は一度きりだから
頑張らないとと張り切る。

そんな中、一見生徒に無関心な前田先生は、生徒達に報告と
謝罪をするという。そして生徒の一人一人に彼が書いた手紙
を渡していく。これは私からの卒業証書になるもので、遺書に
なるかもしれないものだという。今月を以て教職を退く事を
告げると、生徒達は途中で放り出すのか?と文句をいう。
最近体調が優れなかったために病院で検査をした結果、膵臓癌
が発覚し、余命3ヶ月との診断を受けた事を話す。心残りは
卒業を見届けることが出来ない事だとし、生徒達に二度とは
巡ってこない人生の春を大切に過ごすよう告げる。
麻里子先生もその事実を知らず、生徒達に詳細が分かれば報告
するとして、前田先生の元へといく。
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実家が開業医をしている大島優子は、自分も医者になるべく
国立大への進学を希望していた。しかし三年間続けてきたラク
ロス部がアメリカのコンペティションに招待される事を聞き
一度は引退を決意した彼女も、再び心が揺れていく。

取りあえず冒頭から圧倒される桜の映像が有ったけれど、
日本人は桜と東京スカイツリーがホント好きな民族だねと
思うほどにドラマなどでは素材としてよく扱われるものだと
思う。

桜に引っかけた映像を見せることが視聴者の目に引きやすい
事もあるのだろうけど、秋元康さんは卒業とか桜とか季節の
イベントごとが好きな人だよね。

AKB48というだけ有って生徒役は全員AKBのメンバーだけで
構成できてしまう所が圧巻。
麻里子さんが教師だったり、前田さんが大学生役だったりと
AKBの中でも色んな年齢の人たちで構成されていることが分かる
もので、なんだか不思議。

最後に前田先生が残した手紙は、一見すると生徒と関わりを
持たない様な教師からのもので、ぞんざいに扱われていたけれど、
実際には誰よりも生徒のことをよく見ていたとする気持ちのこ
もった手紙であり、その中に書かれているそれぞれの生徒たち
への餞の言葉には一体どんな文字が綴られているのか。

まだ始まったばかりなのでなんとも言えないけど、なかなか
ドラマしていて面白いものが有る。
「マジすか学園」の時にも書いたけど、アイドルである程にドラマでは
きちんとした役割を持たせて安っぽいドラマにはしないで欲しいと
思う。