AKB48ドラマ桜からの手紙 〜AKB48 それぞれの卒業物語〜 (2011年2月26日から3月6日) 企画・原案：秋元康 脚本：旺季志ずか 演出：久保田充、長沼誠、本間美由紀、浅見真史 プロデューサー：戸田一也、小泉守 チーフプロデューサー：田中芳樹 http://www.ntv.co.jp/akbsakura/

第9話 桜からの手紙（９）最終回永遠の別れ涙の卒業式に春の奇跡が起きる？ 
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優子は医学部に合格したことを受けクラスメイトにその報告を
する。前田先生の手紙のお陰で大切なことを教わったという。
するとクラスの生徒たちは次々と私も前田先生の手紙に救われ
たと話す。柏木由紀は自分も前田先生の言葉に助けられたが、
手紙を捨ててしまったと後悔する。すると高橋みなみはゴミ
捨て場に捨ててあったのを渡し損ねたとして由紀に返すのだった。

前田先生から卒業証書であり、遺書になるかもしれないとして
一人一人に手渡した手紙。その手紙が渡された際に、前田は
癌で余命幾ばくもないことを生徒達に初めて語る。心残りは
みんなの卒業を見届けられないことだという。

生徒達は桜マンもちゃんと私たちのことを考えてくれていた
のかと呟く。しかし何で桜の世話をしていたのか?と話し合う。
生徒達は先生にお礼をしたいというと、由紀が先生に電話する。
しかし先生は容体が悪化し、電話に出たのは看護師だった。
そんなに悪いのかと生徒達は落ち込む。みなみはみんなに
これでは娘とは会えないと告げる。前田先生は娘の敦子に
全く逢ってもらえない状況だとし、かつては前田先生も熱血教師
時代があったこと、そして一人の生徒に勘違いされ、恋愛感情
をもたれて思いが伝わらない子が敦子に嘘を吹き込んだのだと
いう。その時に敦子は虐めに遭っていた為に精神的にも追い込
まれており、娘よりも生徒のことを心配し虐めに気がつかなか
ったとして、父親に絶望して家出したのだという。娘から拒絶
されそれ以降前田先生が替わってしまった事を語る。

そんな中、校長はこの学校の校庭にある桜の木を切り倒そうと
していると報告が入る。前田先生が大切に守ってきた木。
生徒達はみな校長先生の前にいき、花は咲かなかったがこの木が
有ると心が落ち着く事を訴え、この木は桜乙女と呼ばれる我が校
の象徴である事を告げる。せめて春まで花が咲くかどうか待って
欲しいとすると、花が咲かねば切ると言われてしまう。

生徒達は前田先生に恩返ししたくないか?とし、何とかして
この桜の木を生き返らせようと一致団結していく。
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前田先生の余命が幾ばくもない中で、最後に残された幸次の
望みは、娘の敦子にかつてのような笑顔を取り戻すことにあっ
た。生徒達は恩返しとばかりに、先生が望んでいた事を次々
と叶えようとして奔走する。

最終話は一時間枠だったけど、これまでの編集も多々あった。
最初から2時間枠で描いておいて、後々深夜にでもフォローの
エピソードとして描いた方が良かったんじゃないか?という
気がしないでもない。

今時の女子高生にありがちなエピソードというよりも、ドラマ
で描かれる女子高生の悩みエピソードを寄せ集めして、それぞれ
に役割を与えた感じのものだった。

ただ正直AKB最前列のメンバーしか知らなかった人たちへ、
より多くのメンバーを知らしめる機会にはなったのかなと思う。

敦子は前田先生がそんな事をするはず無いと分かりつつも、
意固地になる姿が有り、なかなか仲直りのきっかけが無かった
所に、上手く生徒達が橋渡しした感じのするエピソードだった。

最後に卒業式を演出するところや、かつて前田先生が作曲
したとする桜の歌をそこで拾うしていくことで、AKBの新曲の
アピールに結びつけておく所など憎い演出だった。