CONTROL 犯罪心理捜査 (2011年1月期・フジテレビ・火曜21時枠) 脚本：寺田敏雄(1)、田辺満(2)(6)、高山直也(3)、中村功一(4)(5) 吉高寿男(6) 音楽：井筒昭雄 編成企画：鹿内植 演出：村上正典(1)(2)(5)、佐藤源太(3)(6)、城宝秀則(4) プロデュース：貸川聡子 アソシエイトプロデュース：小椋久雄 http://www.fujitv.co.jp/control/index.html

第6話 容疑者が死亡!?父と娘の誓い
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被害者遺族を支援する会。
南雲は里央に無理矢理連れてこられる。理不尽な形で家族を
奪われた人たちの訴える様子を見て、この雰囲気で何を話せ
というのか?と逃げようとする。そこに被害者遺族を支援して
いる弁護士・村岡省吾がやってくる。里央が幼いときから目を
かけてもらっている弁護士で、久しぶりに里央の姿を見た村岡
は大きくなったねと告げる。

そんな中、里央に電話が鳴る。
自宅のマンションで女性・宮原智美(20歳)が何者かによって
首をコードで縛られ殺害されて発見される。第一発見者はマン
ションの管理人で、ちょうど宅配便が届く所だったという。
不自然に扉に鍵が刺さったままになっていたので宅配業者が
管理人に通報し発覚したもの。
遺体確認のために、横須賀に住む父・克己を呼び出す。
憔悴しきる克己の姿を見て、里央は必ず犯人を逮捕すると告げる。

彼女は城東大教育学部の2年生。死亡推定時刻は夜の9時から11時。
電気コードで首を絞められたことが死因で、性的暴行の形跡は
無かったという。彼女は月水金と塾の講師のアルバイトをして
いて帰りが遅くなっていた。通り魔的犯行なのか、それとも怨恨
なのか。殺害が目的ならば予め凶器を用意しているハズだと
指摘。話を聞いていた南雲は、被害者の行動パターンを知る
人物だという。

そんな中、鑑識課の美奈から被害者の口の中から被害者以外の
血液が検出されたと報告が入る。抵抗した際に犯人を噛んだ
跡ではないかとし、犯人は怪我をしているハズだという。
それを聞いた寺西は、隣人の男・吉崎徹が腕に包帯をしていた
事を思い出す。すぐにDNA鑑定をするために、容疑者を確保
しにいくことになる。
吉崎は刑事達に囲まれると、逃げようとして自宅マンションの
階段から転げ落ちてしまう。

テレビでも事件のことは報道される。容疑者は近隣に住む住人
であること。そんな彼は逃走の際に階段から転落して怪我を
おっていること。
怪我は入院することになるも命に別状が無かった。
吉崎の携帯から掲示板に犯行を面白がる書き込みをしていた
事が判明。鑑定の結果DNAも一致する事で宮原殺害事件は無事
解決する。しかし被害者の遺族はたまらないハズだとし、
ケアが必要かも知れないと南雲は呟く。
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練馬区女子大生が自宅マンションで殺害される。
容疑者はすぐに判明し、負傷回復を待って逮捕するが、病院で
入院している時に、何者かによって毒の入った食事を食べさせ
られ死亡する。容疑者は女子大生の父・克己ではないかと疑って
いくが・・・

被害者遺族の心情にスポットライトが当たる話だった。

女子大生事件がメインだとばかり気を取られていると、意外と
早くに容疑者を見つけ、呆気にとられている間に、その後の
連鎖的殺人の方へとスライドしていく。

興味深いのは里央自身が被害者遺族の一人であり、しかも今回
の様に父一人、子一人の関係である事。そんな過去を描き出す
為に今回のエピソードが存在するような話だった。

個人的感情を捜査に持ち込むことへのリスクと、被害者遺族に
しか分からない共通する思いというものが隣接していて、里央
にとっては難しいものが有ったと思う。

最後に容疑者と思われていた克己からの供述を引き出すために
彼女自身の境遇を伝えて、共感意識を引き出すと思ったけれど
それを使わずに解決する辺り、やや腑に落ちない所もあった。

しかしドラマとしてはこの位のトーンで描いていれば、及第点
レベルだと思う。