デカワンコ (2011年1月期・日本テレビ・土曜21時枠) 脚本 - 伴一彦 原作 - 森本梢子 音楽 - 小西康陽 プロデューサー - 次屋尚 / 大塚英治 チーフプロデューサー - 田中芳樹 演出 - 中島悟 / 国本雅広 / 久保田充 http://www.ntv.co.jp/dekawanko/

第2話 狙われた婦警さん
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捜査一課ではこの日事件もなく、在庁番をする。
みんな年賀葉書の抽選が当たっていないか調べていた。
重村と小松原は捜査方針で衝突していた。何かとぶつかる二人。

一子は何もすることがなく、青木琴美と共に柴又駅へと向かう。
そこで"さくら"という犬を探している子供達に遭遇。
一子は犬のリードの臭いをかぎ、犬の臭いを辿って河川敷へと
足を運ぶ。茂みの中に犬は居るが、それと共に遺体まで見つけ
てしまう。初めての遺体に彼女はその場に倒れてしまう。

すぐに捜査一課が現場に集まる。
被害者は杉田一郎(43歳)。鋭利な刃物で胸を一突きされていた。
田村はすぐに警察犬・ミハイルを連れてやってくると、犯人の
足取りを追っていく。一子も負けずに臭いを嗅ぐと、現場から
500m離れた場所で凶器のナイフを見つける。
犬は東東京小学校の前で止まってしまう。

捜査会議が行われる。通常朝と夜の二度行われる。
容疑者として浮上しているのは、杉田と同じ教師の佐久間正三
(43歳)だった。杉田は学年主任で、佐久間は副主任を担当して
いるという。杉田は佐久間から300万円を借りており、返済方法
を巡って衝突していたとのこと。小松原はホンボシに間違いない
とするが、重村はそれを否定する。深沢勉という男もまた
容疑者の一人として存在しており、息子がこの学校に通って
いるが、息子が万引きをした際に、杉田は警察に付きだしたこと
で、深沢は殺してやると言葉を発していたという。
現場近くにいた不審者情報としては、ニット帽を被り中肉中背
という事くらいしか分からなかった。そしてその男性が"邪魔
をするな"という声を聞いたのだという。

小学にいき佐久間から話を聞く。
一方桐島・和田・一子たちは深津からも話を聞く。
一子は臭いを嗅ぐし、桐島たちは、深津の事をモンペだと話
あう。
モンペが何の意味なのか分からない一子は琴美から話を聞く。
すると恐らくモンスターペアレンツの事だろうと聞く。
琴美はそのまま小学の自転車教室の打ち合わせに行くという
事で一子は一緒について行く。自転車教室には高橋先生と佐久間
先生が担当し、琴美も手助けする手筈になっていた。
そんな中、小松原達もその場にやってきて、佐久間から任意で
警察署に連れて行く。話を聞くと彼が話していたアリバイが
崩れたとの事だった。一子は佐久間の臭いを嗅ぐと、この人
ではないと語る。
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一子は突然河川敷で遺体を発見する。
彼女はそれぞれの容疑者から臭いをかぎ分けるが、どうも現場
に残る臭いと一致しない。一子はペットフードを買いに
行った先ですれ違う店員から、現場で嗅いだ臭いを感じる。

一子の犬並みの嗅覚から、普通の捜査方法から外れた事をする
事は明らかだけど、捜査の段取りを無視して、犯人を見つけて
から動機を探っていくという不思議な感じの内容だった。

ドラマでは犬の登場シーンが多く、それに対して一子も鼻を
利かせていくシーンが多い。

ドラマは今時の時代性を反映したユルさ加減が心地よいし、
最近刑事ドラマというと精巧な内容を意識した科学捜査や心理
捜査ものばかりが続くので、張りつめるようなドラマが多い
中で、そんな隙間に上手く入り込んだ感じ。

五十嵐をどう使っていくのか気になっていたけど、刑務所の
中から面会の形でアドバイスをしていくのはなかなか良いアイディア
だね。

始めは対立の関係にあった重村と小松原の立場の違い・役割の
分担も上手く行われており、ケンカするも立場をわきまえて
いたりする辺りが二人の関係の良さを象徴していた。

それにしてもストーカーが見ていた視線の先を高橋先生ではなく
琴美とする辺りが、一子のボケっぷりとかわいらしさだね。
視聴者の誰もがソッチじゃないだろって突っ込んだ事でしょう。
柳にとってはストライクゾーンみたい。