デカワンコ (2011年1月期・日本テレビ・土曜21時枠) 脚本 - 伴一彦 原作 - 森本梢子 音楽 - 小西康陽 プロデューサー - 次屋尚 / 大塚英治 チーフプロデューサー - 田中芳樹 演出 - 中島悟 / 国本雅広 / 久保田充 http://www.ntv.co.jp/dekawanko/

第7話 容疑者Xの逆ギレ
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2月26日、7時。一子は目覚ましの音で目覚める。
刑事の朝は不規則で事件のあるときには帰れないことも有り
捜査本部の有る所轄に泊まることもある。一昨日被疑者を
逮捕し、本庁で取り調べする事になる。

小松原は捜査一課のソファーで目覚める。門馬はうちに帰って
寝れば良いとする。
今日は健康診断の日だと、門馬は初めてみんなに告げる。

本日所轄から本庁に被疑者を連れてくると言う。
どうしても口を割らない為に重村に託したいとの意向だった。

一子がなかなか出社しないことが気になり門馬は彼女に電話
すると、祖父母が温泉に行ったために、愛犬パトラッシュの
面倒を見る人がいないという。今日は休ませて欲しいとするが
門馬は激怒し、とっとと出てこいと告げる。

8時。
健康診断のために和田は昨晩から何も食事を口にして折らず
苛ついていた。一子はパトラッシュを一人にしておけないと
して本庁に連れてくる。それを見た和田は一気に機嫌を取り戻す。

重村は容疑者の山村なぎさの自白を引き出すことになり、
一子と和田は、第三会議室で作業している柳のヘルプにつく。
柳は山村が犯行当時ジュースのコンサートに行っていた事を
証言し、半券には星形のサインをしているという事で、その
確認のために5万枚のチケットを調べることになっていた。

重村は容疑者の山村の前に行くと、説明を行う。
48時間以内に我々は送検か釈放かを判断しなければならず、
一日8時間の取り調べを行うという。つまり今日の午後5時
までに送検しなければならないと告げると、私を落とせるか?
と山村は不敵な笑みを見せる。

事件は2月23日夜、画家・塚本隆夫のアトリエで起こったもの。
創作中の彼に絵画用のペンチングナイフで刺して殺害した容疑。
ナイフには山本の指紋が見つかり、山本のマンションのゴミ
集積所からは被害者の血痕付きの山本の衣服が見つかっていた
のだった。
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健康診断の日に、突如所轄から容疑者が本庁へと運ばれてくる
ことになる。
なかなか口を割らない容疑者に対して、重村のテクニックで
落として欲しいとされるが・・・

刑事達のやりとりに面白みを見いだせないで居る人にとっては
退屈な話に感じる内容だったのかも知れない。

和田の不機嫌な理由を、健康診断のために食事を取っていない
からだとした事や、柳のちょっとした親子の話だったり、
今回のぽっちゃりとした男性とも女性とも取れない中性的な
容疑者が、柳レーダーに反応されずに男性だと分かる所とか、
大笑いとまで行かないものの、なかなか楽しめる話だった。

個人的にはモノマネの人ではなく、本物を使ってやりとりを
盛り上げて欲しかった。

重森の時計を使った作戦も時計を出した瞬間にオチが読めたし
チケットの件も、何度も調査したチケットが混ざってしまって
なかなか調査が終わらない系のオチを用意するであろう事も
即効で先のネタが読めるもの。

取り調べに於ける拘留期間が過ぎたからと言っても、殺人容疑
が取り消されるわけでは無いのだから、犯人としたら何故
話してしまうのか、全くの意味不明な感じ。
設定した時間が過ぎれば警戒心が解けるのは分からないでも
無いけど、ちょっぴりネタとしては使い所が違うのではないか
と思わせるものが有った。大抵時効の時なんかに使われるネタ
だよな。