デカワンコ (2011年1月期・日本テレビ・土曜21時枠) 脚本 - 伴一彦 原作 - 森本梢子 音楽 - 小西康陽 プロデューサー - 次屋尚 / 大塚英治 チーフプロデューサー - 田中芳樹 演出 - 中島悟 / 国本雅広 / 久保田充 http://www.ntv.co.jp/dekawanko/

第10話 愛と絆!13係ラブ
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13係の慰安旅行の企画を任せられた一子は沖縄旅行を企画。
しかし他の刑事達から13係の慰安旅行は温泉と決まっていると
して却下。しかも一子が計画した旅行は一人10万円の予算だが
一人19800円以内に抑えろと言われる。
最終回なのに旅行の話で良いのか?と疑問に感じる。

そんな中、容疑者の小山を逮捕する。
チャンコは追跡中に足を挫いて捻挫。一子が臭いを嗅いで
犯人が潜伏している場所を特定しなんとか逮捕にこぎ着ける。
しかし犯人は去り際に一子の顔を見ると、一生恨んでやるから
なと告げ、警察はクソだと吐き捨てる。

その言葉にショックを受けた一子は五十嵐(ガラさん)に相談に
いく。理想を言えば罪を犯した自分を憎む事なのだろうが、
全ての容疑者がそうではないという。正義を貫いて恨まれる
なんて嫌だという一子に対して、感謝している人も必ずいる
事を語る。ガラさんは一子が逮捕してくれた事を感謝している
という。

帰宅する一子。明日から慰安旅行だと告げ、アリサに家のこと
を任せる。旅行はすぐに帰れる場所が厳守だと言われて千葉の
温泉に行くことになったと告げる。琴美は紅一点だねと語り
私も参加させてくれないか頼んでみてという。

翌日、一子はコマさんたちに琴美の参加は良いか尋ねると、
これは13係の慰安旅行だと言われる。ヤナさんは賛成し、琴美
をチャンコとして呼べばいいと言う。
しかし一子が旅行に選んだのは、なんとパック旅行だった。
グルメツアー同好会のおばちゃんたちもバスに居合わせ、13係
の刑事達はおばちゃんたちに好かれてしまう。どんな仕事を
しているのか?と尋ねられ、一子は刑事だと語ろうとするが、
ヤナに止められる。プライベートだから言わなくて良いと
告げられる。
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最終話なのに13係は慰安旅行に出かける。
改めて13係の仲間との親睦を深めていくが、一子は足湯に
浸かる13係の会話を通して、一子の存在をウンザリし、辞めさ
せた方が良いのではないかという事を耳にしてしまう。
意気消沈する一子の前に指名手配犯が現れる。

このドラマに於けるメンバー間の雰囲気だったり、そのやり
とり自身に楽しさが含まれている為に、刑事事件を扱わなくて
も十分にドラマが成立してしまう所は凄い。

まったり感の強いものだったけど、その雰囲気やら世界観を
ずっと見ていたい感じがする。

最後は刑事としての姿勢だったり、刑事としての喜び・悲しみ、
そしてチームにとって一子の存在とは何なのかを本人の視線
で描いていく。

このドラマの良かった点は、一子や13係のやりとりが行われる
中で、獄中にいる五十嵐の使い方がとても上手かった事だと
思う。
時に悪役を演じたかと思えば、一子に良きアドバイスを与える
存在として、上手く機能していた。最初だけのクレジットなの
かと思ったけど最後まで顔を出していたしね。

これだけ良い雰囲気が造成されていると、今回の被疑者が
仲間の存在を求めたい気持ちもよく伝わってくるしね。

どの人物も余すところなくキャラクターを使い切っていて
どれも味わい深かった。
その中でも、桐島演じた手越君は、このドラマで随分株を上げ
た人物の一人では無かろうか。