冬のサクラ (2011年1月期・TBS・日曜21時枠) 企画：石丸彰彦 原案：戸部真里香 脚本：高橋麻紀 演出：山室大輔(1)(2)(5)、吉田健(3)(4) プロデューサー：高橋正尚、韓哲 http://www.tbs.co.jp/fuyuno-sakura/ http://www.tbs.co.jp/program/fuyunosakura.html

第5話 もう会えないとしても…
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大切なものの為に生きたいとして、萌奈美は祐の言葉に感化
されて手術を受けない選択を取ろうとしていた。

祐は上京し、肇のアパートに住むことになる。安奈も大歓迎
してくれる。

一方萌奈美の夫・航一は、妻に対して何故ウチの病院に検査に
来なかったのか?と非難する。もう別の大学病院で検査し、
結果は出ている事を告げ、手術すれば記憶を失う可能性が有る
事を告げる。それを聞いた航一は何故別の病院で検査するのか
と驚きと憤った表情を見せると、萌奈美はやっぱり貴方は私の
体よりも他の病院で検査したことが気になるのねと告げる。
貴方の病院で治療してわがままを言ったりすれば迷惑がかかる
と思っただけだとし、これからも大学病院で治療を受け、限界
までは琴音の為にも入院しないと告げる。航一は勝手に決めて
良いと持っているのかとすごむが、私の人生は貴方のものでは
ないという。最後くらいは後悔したくはないと告げる。

祐は山形まで萌奈美の夫で病院の院長が乗り込んできた事を
肇や安奈に告げる。しかも金を投げかけてきたこと。金を渡す
なんて最低な人だと安奈は非難し、肇もイメージが全く違う
という。しかし祐はあの院長に会って、何故萌奈美があの時
記憶を取り戻したくないとしたのか、そして何故一人で山形に
来たのか分かったと告げる。萌奈美が手術をしない選択をした
ことについて、安奈は祐も辛いでしょうと気を遣うが、祐本人
は彼女が決めたことならば思うとおりに生きて欲しいという。
それを聞いた安奈は、それだけ思ってくれる人がいるのは幸せ
な事だと告げる。

翌朝、航一は萌奈美に感情的になったことを謝罪する。
その上で航一は山形の病院で萌奈美のMRI画像を見たが、ボクが
見る限りでは難しい手術ではないという。ボクが執刀すれば
記憶を失うことなく腫瘍を取り除くことが出来ると告げる。
今の時代セカンドオピニオンは常識だとし、自分の妻として、
そして琴音の母として君を失いたくないと訴える。
病院で検査するよう告げ、後悔したくないのであれば尚更だと
告げる。生きられるかも知れないという思いが、萌奈美の心を
揺さぶるのだった。
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脳に腫瘍を抱える萌奈美が家族から孤立していることを知り、
祐は何とか力になりたいとして、ガラス細工の仕事を辞めて
東京に出てくる。萌奈美は記憶を失う手術をするくらいならば
このまま手術をせず残りの人生を大切なものの為に生きたいと
考えるのだが・・・

とても優しい映像が流れているけど、辛気くさい話の流れと
いうこともあって、やや胃にもたれかかるものが有るかな。

航一は萌奈美の事を助けたいのか助けたくないのかよく分から
ない状況だし、航一が手術しても記憶云々を抜きにしても助かる
様な手術なのかどうかもよく分からない。

航一としては祐と萌奈美を別れさせたい事と、萌奈美の記憶の
中から航一という人物を取り去りたい思いがあるのだろうけど、
助けたくないのであれば別に放置していても良い訳だし、
単にプライドの問題なのか。

どうしても中年同士の恋愛という事もあって、艶っぽさには
欠ける部分が有る。

今まで口数の少なかった航一が随分と言葉が多くなってきた
事で、色々と人物像に迫るという意味では興味深い展開が
続く。自分の目的のために、肇に対しても色々と圧力がかかり
始めた事が、今後不気味に感じる内容だった。