冬のサクラ
(2011年1月期・TBS・日曜21時枠)

企画:石丸彰彦
原案:戸部真里香
脚本:高橋麻紀
演出:山室大輔(1)(2)(5)、吉田健(3)(4)
プロデューサー:高橋正尚、韓哲

http://www.tbs.co.jp/fuyuno-sakura/
http://www.tbs.co.jp/program/fuyunosakura.html



第6話 二人きりの兄弟だから
--------------------------------------------------------
萌奈美とは関わらないので助けて欲しい。
そう告げた祐は、肇たちにもその事実を伝える。
萌奈美の気持ちをなんとか優先させたいとする祐に対して、
肇は苛立ち、もう良いじゃんとし、これ以上出来ることはない
と告げる。祐は萌奈美の手術が終わるまではここにいさせて
くれと頼む。安奈はこんな形で終わらせるのは辛いので、手紙
でも書いてみたらどうか?と告げる。

萌奈美の手術日は三日後に決まる。夫の航一はこれで全ての
苦しみから解放されると告げる。

しかし翌日、肇はランチを取っていると、院長の妻の話をして
いる医師たちの会話を耳にする。誰が見ても腫瘍の全摘は無理
だとし、記憶を失う事、更には寝たきりになる可能性も有る
という。肇は萌奈美のMRIの画像を見てみる。

祐の元に萌奈美から電話が鳴るも、航一との約束から電話に
出ることはなかった。留守電に入ったメッセージを聞くと、
萌奈美からは三日後に手術が決まったと報告が入っていた。

祐は帰宅すると、肇と安奈から新たな事実を聞かされる。
兄ちゃんが院長から言われたのとは話が違う事。記憶を失う
可能性があるにもかかわらず手術をすることを院長も承知
しているようだという事。

一方萌奈美の娘・琴音は病院に見舞いに行く。
萌奈美はお婆ちゃんとは仲良くやってねと告げる。琴音は現在
母親のためにお守りを作っている事を語る。

肇は指導医で有る木村医師の元にいく。
萌奈美の件で話を聞こうとしていた所、逆に木村から指導医から
外れることになったと言われる。何か院長の気に障ることを
したのか?という。

理恵は航一に冷たくあしらわれたことから、航一の母・章子に
萌奈美が山形に居たときに、男性の家に泊まっていたことを
話してしまう。

--------------------------------------------------------

肇は他の医師が萌奈美の腫瘍の状態について話しているのを
聞いてしまう。祐が航一から聞いた話と食い違っているのを知り、
祐に話すと、彼は直接航一に話を聞きに行く事に・・・


生きてさえいれば良いとする愛情もあれば、短命で有っても
自分のしたいように生きて心の充足感のまま亡くなるのが
良いことなのか。

例え過去の思い出はなくなろうとも、新たな思い出は作れるもの
だろうし、琴音の事を考えれば、個人的には多少の障害は
残っても生きているべきだとの心情が強いので、祐のしている
行動は彼女の死を手助けしているようにも見えてしまう。

肇が祐に苛ついている心情も分かるのだけど、そんな肇が
苛ついている姿を見ているのも、なんだか個人的には苛立ち感
が出てくる。

それだけ生死に関わる事なので、頭の中で感じるグレイな
モヤモヤ感は仕方がないとはいえ、常時その感覚が残る姿は
心を揺り動かす何かが足りない気がする。

結局逃げてどうするのだろうか。
先は見えているし、何度も発作を起こしているところを見れば
行動範囲も限られてくる感じがする。

稲葉祐 …… 草g剛 (36歳、ガラス工房の職人)
石川萌奈美 …… 今井美樹 (45歳、山形にフラっとやってくる)
稲葉肇 …… 佐藤健 (24歳、祐の弟、東京で医者)
向井安奈 …… 加藤ローサ (24歳、石川総合病院の食堂に勤務)
中里次郎 …… 山崎樹範 (36歳、山形の駐在)
稲葉哲也 …… でんでん (58歳、伯父、百合の弟)
稲葉香織 …… 大島蓉子 (53歳、伯母)
白石理恵 …… 白羽ゆり (38歳、航一の愛人)
稲葉百合 …… 吉田日出子 (63歳、祐の母、認知症、死去)
石川航一 …… 高嶋政伸 (41歳、病院の院長)
石川琴音 …… 森迫永依 (13歳、萌奈美の娘)
石川章子 …… 江波杏子 (71歳、航一の母)
村瀬千尋 …… 遊井亮子 (34歳、実家は啓翁桜の栽培農家)


菊地均也、迫田孝也、街田しおん、白石朋也、コッセこういち
由口貴恵


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system