ヘブンズ・フラワー The Legend of ARCANA (2011年度1月期、金曜Friday Break枠・TBS) 脚本：大林利江子、泉澤陽子、野高みゆき チーフプロデューサー：伊與田英徳、杉山剛 プロデューサー：高成麻畝子、佐藤敦司 演出：岡本伸吾、坪井敏雄、棚澤孝義 音楽：仲西匡 http://www.tbs.co.jp/h-flower/

第2話 a boy awaking her 暗闇に差す光
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2060年の世界では花が咲かなくなった。2047年に起きた事故が
原因とされている。

2080年、ハルと物取りの少年は2060年の世界での出来事を話し
合う。

中国系マフィア"星龍"に追いつめられたハルを助けたアイ。
その現場に踏み込んできた真中に銃を突きつけられるが、ハル
はアイの事を知っているかも知れないとし、裏口から逃がして
もらう。
ラストガーデンに戻るアイに、シオンは激怒。今夜お前が何を
したのか分かっているな?という。生体ベルトを手渡されると
今後は肌身離さず持っていろと言われる。アイは薫の元に連れて
行かれると、彼女から無事だったことをねぎらわれる。
ランに続いてお前まで裏切られたら・・・と心配する薫だが、
アイは貴方のためにこれからも戦うことを約束する。

アイはハルに手帳を返すと、もう部屋から出て行くよう告げる。
ハルは今夜の事は一生忘れないので、今後も仲間として戦いたい
事を口にするが、アイは出て行けと背を向けてしまう。

翌朝、厳小剛は未だにアルカナの種の手がかりが掴めない現状
を憂う。厳小剛は厳普賢に種を手に入れてこそ組織が繁栄出来る
事を説く。しかし鋼鉄の天使が邪魔してなかなか上手く事が
運ばないことを報告する。
一方ランに対して、国籍とパスポートは用意できている事を告
げる。

アイの元に真中がやってくると、ブローチを壊したお詫びに
プレゼントを持ってくる。花の作り物とメッセージカード。
しかしアイは文字が読めない事を知ると、真中は自ら書いた
メッセージカードを読む。いつかお詫びに本物の花をプレゼント
する事が書かれていた。しかしアイはそんな態度に出る真中に
戸惑い、やっぱりお前のことは嫌いだと告げ、この先花など
咲くはずがないと告げる
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今まで目立って第七地区の子供たちを襲うことの無かった中国系
マフィア"星龍"は、この一帯を取り仕切る片桐薫を表舞台に
引きづり出すために、子供を殺害する。
アイたちはそんな"星龍"の非道な行動に復讐を誓うが、刑事の
真中からは復讐からは何も生まれない事を聞かされる。

歯の浮くような正義論を振りかざして、アイの事を説得する様な
やりとりには正直何の心に響いてくる物がないのが残念な
ドラマ。
このドラマの興味といえば、片桐薫自身がどのような人物なのか
という事。

ランの登場によって、彼女が第七地区を裏切った理由が気になる
所だが、その根底にはやはり薫自身が何を企んでいるのかが
絡んでいそうだし、結局醜い利権の問題や金銭的なものが関わ
ってくるのではないかというものがある。

第七地区の生活が徐々に見えてくると、正直初回にあったよう
な荒廃した世界観の良さも薄れ、イマイチ徹底されたものが
無いようにも見える。またアイたちの組織の構成人数の少なさ
と、少年少女たちとの同居によって、星龍との対立の構図の中
に緊迫感が生まれてこないのは残念な所。

アイのもっさりとした動きも正直、暗殺者という感じがしない
かも。

一つの物を奪い合うとする構図は、前枠の「クローン ベイビー」
と似たようなコンセプトで製作されているのかなと思う。