ヘブンズ・フラワー The Legend of ARCANA
(2011年度1月期、金曜Friday Break枠・TBS)

脚本:大林利江子、泉澤陽子、野高みゆき
チーフプロデューサー:伊與田英徳、杉山剛
プロデューサー:高成麻畝子、佐藤敦司
演出:岡本伸吾、坪井敏雄、棚澤孝義
音楽:仲西匡

http://www.tbs.co.jp/h-flower/



第3話 They are meant to be 〜運命の二人
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2080年、砂漠に居るハルと物盗りの少年は過去に起きた出来事
を話し合う。同じ時を過ごしたアイとランが対峙したこと。
どちらが勝利したのか?という問いかけに、ハルはあの日の出
来事はそんな単純なものじゃないと告げる。

アイはおびき寄せられるようにして敵のアジトに乗り込むと、
そこにはかつての仲間ランの姿があった。アイは彼女を裏切り者
扱いするが、裏切ったのではなく目覚めたのだと告げ、アイに
対してあんたの世界観が狭すぎるのだと告げる。
あれだけあの人の愛情を受けておいて裏切るとは・・と告げる
アイに対して、あれが愛情か?と逆に問いつめる。

一方ナルキは片桐薫の前に行くと、自分にもボタンの敵を取ら
せて欲しいと願い出る。薫はそれを許可するには条件があると
し、必ずランの命を奪ってくることだという。

アイとランの前に真中が現れる。ハルからアイが危険だという
事を教えてもらったとする彼だが、しかし後ろから来た厳普賢
によって背中から刺されてしまう。
アイと真中は厳普賢によって冷凍の倉庫の中に閉じこめられる。
シオンとの交信も途絶えて絶体絶命の状況だった。
それを受けてシオンは自ら武器を持ちアジトへと乗り込んでくる。

瀕死の真中はアイに対して殺し合いなど間違った行動だと訴える。
自分は"愛"という日本人の女の子を捜していると告げると、
もしかすると君なのかも知れないと告げる。しかしアイは私は
中国人だという。何故あの街にいるのか?という問いかけには
お前には関係ないと一蹴する。真中はアイにあげたブローチは
カーネーションの花で、ボクにとっても大切なものだという。

16万人の死傷者を出した2047事件が起きた時、真中は両親と川崎
に住んでいたという。その時真中自身は修学旅行で事故に巻き
込まれる事はなかったが、事故の三日前に母の誕生日に与えた
ものが一輪のカーネーションとの事だった。

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アイはかつての仲間であるランと一戦交える。
ランが薫の元を外れたのは裏切りではなく、目覚めただけで
有り、寧ろアイの狭まい了見の方が問題であることを聞かされ
る。

アイ自身に自分の存在は何なのか、そして自分は何をしたいの
かを迷走させるには面白いエピソードだが、現実問題として
今何をしているのかが分かりづらい事もあり、少々ドラマとしも
気怠い状態。

世界を左右するものを奪い合う物語という割りには戦っている
人物も少ないし、サバイバル感は皆無。何故子供ばかりが
戦っているのか、アイの戦闘能力を見ているとどうも彼女が
世界を背負う代表の形もしてこないし、切迫感も感じず、やや
辛い状況だ。

薫の存在、薫が求めているものとは一体何なのかは依然として
興味深い要素として存在しているし、真中が捜している人物
は一体誰なのか、その辺の関係は期待できる部分がある。

30分のドラマ枠では少々世界観を描くのは難しそうだ。

アイ …… 川島海荷 (17歳、暗殺者)
真中祐一郎 …… 荒木宏文 (25歳刑事)
シオン …… 綾野剛 (27歳、片桐の右腕)
ナルキ …… 中野裕太 (25歳、子供の世話役)
ラン …… 竹富聖花 (17歳、暗殺者)
須藤善二 …… 駿河太郎 (35歳、刑事)
厳普賢 (イム・プーシェン) …… 森宮隆 (28歳、小剛の息子)
リリイ …… さくら (28歳、POLISTAR経営、情報屋)
2080年のハル …… 松本利夫 (MATSU from EXILE)
2060年のハル …… 石井蒼月

厳小剛 (イム・シャオガン) …… 本田博太郎 (50歳、星龍ボス)
片桐薫 …… 三田佳子 (ドクター?、55歳)


物取りの少年 …… 大和田健介
謎の人物の声 …… 浪岡一喜
草壁ひとみ …… 吉田羊

大木サブロー、小森郁子、石橋樹、安岡恵雨、畠山柚、関根航
佐々木りお、広岡和樹


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