ヘブンズ・フラワー The Legend of ARCANA (2011年度1月期、金曜Friday Break枠・TBS) 脚本：大林利江子、泉澤陽子、野高みゆき チーフプロデューサー：伊與田英徳、杉山剛 プロデューサー：高成麻畝子、佐藤敦司 演出：岡本伸吾、坪井敏雄、棚澤孝義 音楽：仲西匡 http://www.tbs.co.jp/h-flower/

第4話 rain falls like killing 〜雨のミッション
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2080年のハルは物取りの少年に話をする。
アイは何故真中を殺害しようとしたのか?という問いかけに
ハルは、暗殺者にとって殺す理由は大した問題ではない事を
告げる。人間が大きな決断をするときには心が動くものだと
し、そんな指令が下った瞬間心が動いたのだと告げる。

2060年。
薫は真中を暗殺する事をシオンに告げる。
ラストガーデンにとってもアイにとっても危険な男だという。

アイは真中に呼び出され密会する。
真中はアイに約束を守りに来た事を告げ、アイに文字を教える
約束をしていた事を告げる。最初に教えたのは、真中の真の字
についての意味だった。真実という意味のある真の文字。
真実とは心の目の事だとするが、心の目とは何なのかが分から
ないというアイ。アイは以前に世界のことを知りたいと言って
いたが、そんな心の中からのわき上がる感情こそ心の目であり
気持ちだという。
アイは以前に真中が日本に花を咲かせることは可能だと言って
いたが本当なのか?と尋ねると、彼は過去に研究者から聞いた
話を語る。

2047年にエネルギー事故が起こりこの世は花の咲かない土地に
なったこと。アルカナの毒性物質を吸い込んだ雨が降った為に
植物は育たなくなったが、逆にアルカナの力を使って蘇らせる
事が出来ると告げる。生き残った研究者が自分にそれを教えて
くれたのだという。

真中はアイの事について尋ねると、アイの中国名はワン・チュ
ンメイだという。両親は星龍によって殺されたこと。年齢は
三日後に17歳になるという。それを聞いた真中は、誕生日の日
によかったらまた逢わないか?とし、誕生日を祝おうと言われる。

そんなアイの無線にシオンから連絡が入り戻ってこいと言われる。
アイは無断で真中に有ったことを謝罪。シオンからは次に殺害
するターゲットが決まったという。それは真中だった。
次にあったときに真中を殺せと言われる。
アイは真中から教えてもらった文字についてベッドの中で
考えていた。

一方シオンは情報屋のリリィから真中についての情報を得る。
真中は長野の研究所と深く関係が有り連絡を取り合っていた事。
南田博士もその頃同じ研究所に通っていたこと。しかしその研究
に関しては幾ら捜してもデータが出てこないとし、恐らくコン
ピュータに書き込んだのではなく、紙面で記録を残しているの
だろうと告げる。
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薫は里中がアイに与える影響の大きさを懸念し、シオンに里中
暗殺を命じる。里中はその事をアイに告げるが・・・

悲壮的な状況設定とは逆にドラマとしての緩さが目立つ。
女性が脚本を担当している事も影響しているのだろうか。

相変わらず種をめぐった争いの規模がショボ過ぎる事もあって
地球再生に向けた争いが大した行動に見えなかったり、
星龍も何をしたいのか全く分からず、本気で戦っている感じ
しない。真中は前回に続いてまたしても重傷かと思わせて、
実際には助かるというパターンを描いたことで、命を強調する
ドラマの割には、変な緩さが存在する。

人を牛耳る為に、最も効果的なのは知恵を付けさせないこと。
アイが無知で感情にも疎いところを見れば、薫という人物が
如何に自分に都合良くアイを操るためにしていたであろう事が
伺える。

ランがナルキと精通していて、薫に対する不審な視線を持って
いることで、今後洗脳され気味のアイを正しい方向へと導いて
くれるものだと期待できる物があるかな。

ナルキなんて今まで全く戦う姿も見せなかったのに、突然
殺し屋の一面を覗かせる所など、違和感しかなかった。