マルモのおきて (2011年4月期・フジテレビ・日曜21時枠) 脚本：櫻井剛(1)(3)(6)(8)(10)(11) 阿相クミコ(2)(4)(5)(7)(9)(10) 音楽：澤野弘之、山田豊 編成企画：瀧山麻土香、水野綾子 プロデュース：橋本芙美 演出：河野圭太(1)(2)(4)(6)(8)(11)、城宝秀則(3)(5)(7)(9) 八十島美也子(10) 主題歌：薫と友樹、たまにムック「マル・マル・モリ・モリ!」 挿入歌：谷村詩織「きみのとなりで」 http://www.fujitv.co.jp/marumo/index.html

第11話 おきてを守ったからずっと楽しかったよ。マルモありがと
う、そしてさようなら
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今日もいつものように朝が始まる。

護は笹倉があゆみに宛てた手紙を偶然目にし、その中で笹倉は
あゆみの事を許して家族として迎え入れようとしていた事を
知り、子供達をあゆみに返そうと決意していた。

護は会社で商品開発部でかつての上司の梅原に呼び出されると
改めて商品開発部に戻ってくる気はないか?と言われる。
それを受けて同僚達も、双子ちゃんの事はどうするのか?と問わ
れ、護は母親の元に戻すことに決めたと語る。同僚達は、高木
が異動してしまうとつまらないと告げるが・・・

帰宅すると子供達に週末温泉旅行に行こうと告げる。

護は"クジラ"の陽介に対して、最初で最後の家族旅行をする
事を告げ、母親に子供達を返すことにしたと告げる。二人には
まだその事は言っていないが、きっと分かってくれるハズだ
と告げると、それを聞いていた彩は、急に受け入れられるとは
思えないという。あくまで二人の気持ちが大切だと強調する
が・・・

伊豆へ温泉旅行に行く。
温泉に入り、魚料理を食べ、枕投げをする。
夜中にはお化けらしきものを見たとみんなで騒ぐ。
翌日には神社で来年もみんなで来られるよう薫は祈るが・・・
お土産店で護は魔よけに鈴を購入し、これで一人でも大丈夫
だと呟く。

帰宅して真っ先に洗濯物を取り込むが、友樹の靴下に穴が空い
ているのを見て、今後子供達の靴下を買うのは自分の役目では
ないと感じる。

翌日護はあゆみに会うと、笹倉があゆみに宛てた手紙を見せる。
正直な気持ち今後も子供達を見守っていきたいが、笹倉の気持
ちを汲んで返すことを決めたという。
護はそのままあゆみを自宅に連れて行くと、子供達に全てを
告白する。あゆみは双子の本当の母親である事を・・・。
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護は笹倉の気持ちを知った今、双子を母親の元に返そうと決意
する。最後に家族の旅行をして、ついに子供達に事実を伝える。

とても面白い内容だったけど、スッパリと別れを演出しない
所は如何にも日本のドラマって感じのオチ。歯切れが悪く
最後は一度は別れてまた会いに行くというグダグダ感が漂って
しまったけど、視聴者の多くがそれを望んでいるので、結果
オーライ・パターンだった。

最後は護が子供達を如何に本当の子供のように育てていたのか
を示すもので、掟の存在が改めて効力を発揮した。
今まで薫ばかりが感情を露わにする事が多かったけど、今回は
友樹の方が護との別れにセンチメンタルになっていた所が
印象的かな。

護の寂しさをより強調するために、一つ一つ護の前から人や
犬が居なくなっていく辺りの演出が上手く出来ていた。
特に犬の扱いがどうなるかと思っていたけど、笹倉の霊が
乗り移っていたみたいなオチはなかなか上手くできていたと
思う。

また子供を送り出す事への寂しさと同時に親としての誇りみた
いなものを示唆する辺りは良くできていた。
陽介の発言から、護と彩をくっつけようとしているのかと
思ったけど、良い雰囲気だけで終わった辺りも、個人的には
好みの演出だった。