美咲ナンバーワン！！ (2011年1月期・日テレ・水曜22時枠) 演出／大谷太郎(1)(2)、森雅広(3)、石尾純 脚本／江頭美智留(1)(2)、松田裕子(3) プロデューサー／加藤正俊、三上絵里子 http://www.ntv.co.jp/misaki/

第3話 逃げないで戦え!!
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2年Z組の生徒は、美咲が一人一人声を掛けたお陰で、再び全員
がクラスに登校するようになる。
三国はあの五人が来るようになるなんてと驚き、美咲のことを
すっかり先生の顔になっていると告げる。思ったよりも大変だ
けど教師の仕事は楽しいという美咲。三国も美咲先生に会える
と思うと楽しいことを告げるが、既に美咲は居なかった。

職員室に行くと、教師達は体操をし、球技大会に向けて鍛えて
いるという。1月29日(土)が球技大会。そんなの知らなかった
という美咲に対して、以前から壁にその告知が貼ってあるという。
29日は明後日。しかも大会のトーナメント表には2年Z組が
抜けている事を指摘する。参加するとでも言うのか?という教頭
の鶴橋に対して、当然出ます!と告げる。

クラスに戻りその話をすると、生徒達は出ないという。美咲は
初めてクラスメイトが揃った中での学校行事だから盛り上がろう
と鼓舞するも、誰も乗り気ではない。そこで美咲は、私と勝負
しようと生徒達に呼びかける。私が勝ったら球技大会に出ること。
生徒が勝てば焼き肉とケーキの食べ放題に連れて行くという。
勝負は携帯早撃ち対決だった。クラスの代表として桜井唯が
選出される。女子高生に勝てると思うのかという唯。
しかしいざ対決してみると、毎日鬼のように営業メールを送って
いた美咲が勝利する。
美咲は勝手に生徒達の特性を見極めて、生徒達の参加する球技
を割り振っていく。優勝目指して頑張ろうという美咲は、
放課後に体操着に着替えて体育館に集合だとするが、誰一人
として来る物は居なかった。
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クラスの生徒が全員教室に通い始める中、球技大会が有る。
2年Z組の生徒は端から出ないと決めつけられていたが、美咲は
教頭に出場すると直訴し、生徒たちにも出場しようと鼓舞する
のだが・・・

段取りしては悪くはないけど、誰もが予想できる展開で、
ごくせん時代から教師の熱心な呼びかけに信頼を寄せていく
生徒の構図は全く変わっていない。

唯一キャバ嬢らしさは携帯メールの早撃ちだけど、営業メール
以上に高校生の方がメールしている数は多いのではないかと
思う。
またデコレートに関しては美咲らしさが出ていて、トーナメント
表に勝手にデコっている辺りが笑える物があった。

信頼を寄せるまでの描写が簡潔過ぎる所もあり、ドラマ全体に
安っぽさが有るし、練習もしないで勝利する(一応前日に盛り
上がっていたみたいだが)というあり得ない度が加味され、
ドラマとして少々安易な感じ。

人と人との信頼関係は、もっと時間をかけて築くべきもので
なんというか漫画っぽいインスタントな関係かなと思う。
出来れば一番最後に球技大会を持ってきて、それまでに一人
ずつ練習に参加する生徒を増やしていくくらいのねばり強さみたい
なものが展開として欲しい要素だ。生徒に対峙する際の根気強さ
というものがこのドラマには全くなく、簡単に生徒を引き寄せられる所に
教師の仕事を完全に舐めきっている姿がある。
これだと正直キャバ嬢NO.1でなくても、誰でも生徒の信頼感
を得られるのではないか。

また生徒達も自らのことなのに、完全に卑屈になっているところは
見ていて痛々しい。結果云々ではなくどれだけ頑張れるかという
主張は否定しないけど、この子たち全然頑張ってません。

中津を演じた窪田正孝くんはめちゃイケメンですが、もう少し
彼にも深い役割を与えて欲しいところだ。