美咲ナンバーワン！！ (2011年1月期・日テレ・水曜22時枠) 演出／大谷太郎(1)(2)(5)、森雅広(3)、石尾純(4) 脚本／江頭美智留(1)(2)、松田裕子(3)(5)、梅田みか(4) プロデューサー／加藤正俊、三上絵里子 http://www.ntv.co.jp/misaki/

第5話 元カレと恋の行方
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気温は寒いが2月は心が温かくなる季節だというのは、三国だ
った。美咲や姫島はそれが何故だか分からなかったが、バレン
タインデーが有るからだと気がつく。美咲は昨年まで営業のた
めに100個以上のチョコを配っていたが、今年はそれも無いと
して喜ぶ。姫島はチョコをあげる本命の相手は居ないのか?と
尋ねると、居ないという美咲。それどころかここ数年、本命
チョコをあげていない事に気がつく。
そんな中、5人組の一人・長瀬が機嫌を良さげに登校してくる。
姫島たちは、長瀬が挨拶していくのを初めて見たという。
他の4人(和真、湊、唯、星田)は、最近アイツの様子が変だという。
昼休みにもよく消えている事があるというと、もしかして好き
な子でも出来たのか?と疑う。

職員室に行くと教師達はチョコ談義で花を咲かせていた。
しかし教頭がやってくると、我が校はバレンタイン中止だと
いう。恋愛なんてロクな事にはならず、それにかまけていると
あっという間に堕落するという。美咲はもしかして教頭は恋愛
をしたことがないから良さが分からないのではないか?とするが
彼女は結婚指輪を引き合いに出し、私は恋愛で結婚したのだと
得意げに話す。美咲は何故か負けた気がして悔しがる。

バレンタインが禁止である事を生徒に語る美咲。とても馬鹿げ
た事だよねと生徒たちに同意を求めるが、生徒も別に禁止でも
構わないという。義理チョコをあげる手間も省けるという生徒
たち。しかし美咲はチョコを渡すのは青春でしょう!と呼びか
けるが、生徒達はまるで昭和の発想だと彼女をバカにする。
しかし美咲は積極的にチャンスを掴むこと、そして恋は先手
必勝だと告げると、長瀬だけはその意見に同調する。

4人は昼休みに長瀬を尾行する。
彼が向かうのはなんと音楽室だった。美咲も彼らの行動に気が
ついて一緒に行動を監視していると、長瀬はD組の女性・生駒
可菜からピアノの弾き方を習っている様子だった。
手と手が触れて赤くなる二人に、美咲は青春を感じ、思わず
教室の中に入って二人に声を掛ける。

長瀬に色々と質問する。
出会いは二週間前で携帯を取りに学校に戻ったときに音楽室から
流れるピアノの音色を聞いたのが最初との事。可菜が弾いている
姿に感動し、声を掛けたのだという。俺には絶対に無理で
弾けたら格好良いだろうなと告げると、可菜から教えてあげよう
かと言われたとの事だった。
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バレンタインデーが近付く中、男性達は心弾ませる。
生徒の長瀬恭太郎もその中の一人で、仲間達は何故彼が陽気に
振る舞いのかその事情を探っていく。

恋バナがネタという事で、学園もののスタンダードな話だった。

人との出会いによって、思ってもみなかった自分の新たな一面
を知らしめていくもの。

好意を寄せていなければピアノなど教えるはずはないとする
辺りに説得力があったので、長瀬と可菜の関係がどうなるのか
楽しみだったけど、この手のドラマって絶対に結ばれないよな。

合コン周りの美咲のエピソードが予想以上に面白く、その後
美咲の興味深い恋愛話とキャバ嬢に至までの顛末が描かれた
事もあって、ドラマとしてはこれまでで一番面白かったし、
失恋する生徒の態度を見て、自らの姿勢を正していく所など
良くできた流れだった。

振られたからといって悪態を付くのもちょっと大人げないけれど
その態度によって、逆に恋愛慣れしていない不器用な一面が見ら
れたことで、キャラクターに箔が付いたのではなかろうか。

相変わらず勉強していないクラスだけど、随分と団結力だけは
出てきたな。

最後に義理チョコをもらった天満が教頭をよそ目に喜んでいる
所が笑えた。