美咲ナンバーワン！！ (2011年1月期・日テレ・水曜22時枠) 演出／大谷太郎(1)(2)(5)(8)、森雅広(3)(7)(9)、石尾純(4)(6) 脚本／江頭美智留(1)(2)(7)、松田裕子(3)(5)(8)、梅田みか(4)(6)(9) プロデューサー／加藤正俊、三上絵里子 http://www.ntv.co.jp/misaki/

第9話 Z組vs教頭の娘!!
--------------------------------------------------------
いよいよ御堂学園の卒業式が終わり、ほっと一息。
美咲は2-Zも来年卒業だという。しかし教頭からは来年すんなり
卒業できると思うのか?という。しかし美咲のお陰でクラスは
まとまったとして、他の先生も美咲の功績を称える。

そんな中、鶴橋教頭は、2-Aのクラスの生徒・鶴橋歩実の事を
携帯電話を使っていたとして注意していた。それを見た美咲は
2-Aでも校則を違反する生徒が居るんですねと告げる。今の
2-Zは生まれ変わって校則違反する生徒も居ないとするが、
美咲が教室に行くと、みんな堂々と携帯電話を触れていた。

呆れる美咲は生徒達に、そんなに携帯を見て何をしているのか?
と問う。ゲームとかblogとか、プロフサイトにアクセスする
のだという。美咲は名前しか知らず恥をかく。
男子生徒達はプロフなんて何が面白いのかとし、面倒くさいと
告げると美咲は同調する。自分も女子力が減っているのか?と
美咲はふと感じる。

MOZZ CAFEへいく五人組。
そんな中、唯はblogの中で誰かが2-Zクラスの事をこき下ろして
いる人がいるという。バカと不良しかなく、顔もファッション
もイマイチだという。M学園のAYUという投稿者だった。

翌日三国は美咲に父の件で世話になった事に対してお礼し、
今夜酒でも飲みに行かないかと誘う。美咲はokするが、姫島
先生に美咲は声を掛ける。姫島が行きたいとするサザンシーに
行くことになる。
一度来てみたかったという姫島。梅ちゃんは一気に姫島のこと
が気になる存在に発展。姫島の行動を見て、ママはお水の
基本テクを押さえているとして、逸材ではないか?と感じる。

一方五人組は帰り道に2-A組の生徒がクラブ"13"に入っていく
のを目撃する。こんな時間に入るのはヤバくないか?と心配する。
案の定、翌日には生徒が補導されたことが職員室で噂になる。
美咲はまた2-Zの生徒かと思うが、A組の生徒だと教頭は告げる。
2学期の頃から問題ばかり起こしているので、教頭は彼女を
2-Zに編入させるという。美咲は張り切るが、編入は難しいと
他の教師は心配する。
--------------------------------------------------------

3年生も卒業し、2-Zもクラスとして落ち着きを取り戻す中で、
教頭の鶴橋静江と娘の歩実の関係が上手く行っていないこと
を知る。静江は教師として自分の子供だけを贔屓することは
出来ないとし、問題行動を起こす娘を2-Zに編入させる。

少年少女期に於けるありがちなエピソードを描いた物で、自分
の居場所や自分の存在価値を求める話だった。

ドラマとしては間違いではないけど、なにぶん何処にでも
転がっているネタ。親友に裏切られたことで、居場所を失う
ものだが、美咲の魂を吹き込まれた生徒達が、そんな彼女の
支えとしてフォローしていく。

人間の関係は貸し借りでは図れないけど、美咲が教頭に貸しを
作ったことで、来週へのネタフリと化しているところは言うま
でもない。
最終的にはあれだけ美咲に対して否定的見解を見せていた
教頭の口添えで、美咲が辞めなくても良い状況を築いていく
ものとして期待がかかるが、その辺は来週の最終話に期待して
みよう。

携帯電話というツールの有用性。
特にblogというものの存在が、娘の心情を知る為のアイテム
として活用される辺りは、昔と違って便利なものがある。

昔の2-Zの生徒も今の歩実の様な状況に有ったのではないか?
と問いかけていく辺りは、上手く出来ているけど、上述した
通り、展開がワンパターンで意外性も皆無で、説教臭くなって
しまうところはこのドラマの持つマイナス点かな。

暴力パターンではなかった所は評価が出来るか。
どうせクラブで襲われそうになる歩実を助けて、信頼性を得て
いくパターンだろうと思っていたけど、流石にこのスタッフも
そこまで幼稚なネタでは構成しなかったか。