Oh!デビー 脚本：小峯裕之(1)(2)(4)、鈴木太一(3) 劇中歌：山崎燿 音楽：櫻井真一 プロデューサー：関卓也、大木綾子 演出：田中亮 http://www.bs-sptv.com/debbie/

第4話 感動の千秋楽
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花梨は自分が生まれ変わるため、そして劇団デビーが生まれ変
わる為、これ以上弱音は吐かずやるしかないと考えて居てた。
社長から今月末までに黒字にならなければ、劇団とシアターを
解散すると条件を出されたのである。
歌って踊って食べて練習して、食べて食べて食べる日々。

初日公演が始まるのに劇団員は食べてばかり。
花梨が緊張感の無さに心配する中で、マリアとアンナは、公演
前に豚小屋は今月で見納めだと嫌みを言いに来る。やってやる
という劇団員たち。
初日は無難にこなし、新しい演出に手応えを感じる。
しかし客の拍手の質が向上しただけではダメで、客を呼び込む
為にどうしたらいいか会議を開く。グッズ・プロマイド、DVD
などを作成したらどうか?というアイディアに劇団員も納得。

そんな折り、トップハットの劇団員は、デビーに公演させるの
は認めるが、それ以外のシアターでの使用権はトップハットが
練習の為に使うと言ってくる。

松宮に対して南条は声を掛ける。
確かに松宮がトップハットの演出のベースを手がけた事は確か
だが、今のトップハットの地位を築いたのは私だと主張する。
あんたでは客を魅了できないとすると、松宮は南条にデビーの
チケットを渡す。自分の目で確かめに来いという松宮。

そんな中、デビーの公演のことが雑誌に掲載され、特に演劇の
センターに立つ花梨の事を特筆していた。それを見た客達も
徐々に増え始める。この調子で立ち見席も連日入れていけば
確実に黒字になるはずだと語る。

南条は社長に呼び出されると彼女の口から決定的なことを
言われる。花梨という原石を見つけられなかったのは南条
であり、今のトップハットの土台を築いたのは松下である事。

南条は花梨に逢うと、トップハットの女優として演じてみない
かとスカウトする。花梨は若い頃の有紗に似ており、目指すべ
きは若い頃の有紗であるという。
それ以降花梨は練習にも身が入らず、サボる事も出てくる。
茶店に居る中で、花梨は有紗に当時言われたことを思い出す。

それは"夢は自分で掴むもの"という事だった。
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赤字経営続きの劇団デビーは、経営者会議により、今月末まで
に黒字化にならなければ、デビーを解散するという。
松宮はやる気を取り戻して、花梨をセンターに添えて新しい
デビーを披露するが・・・

いよいよ最終話ってことで、ドラマとして総合的に見れば
とても面白く出来た内容だった。
デビーのキャラクターたちのリアクションやらセリフがどれも
デブを否定も肯定もするものばかりで、それらが全て本人
たちには意にも介さない所が面白すぎる。

最後は自分の夢と、自分がもっとも輝けると思える条件を
精査して、結論へと導くところだけど、お約束の流れとはいえ
上手くできていたのではなかろうか。
自分の殻は破れたかどうか分からないが、それでも自分で
決断していったことでの満足感は有るのだろうね。

松宮が花梨に目を付けた理由も、やや苦しいながらも一応
理由付けはして有ったね・

最後に見せたシアターのエントランスホールでのパフォーマ
ンスもなかなか面白くできていたし、トップハットに対して
微力ながらも対抗できたところは、今後共に活躍が期待できる
所だと思う。

出来ればこのドラマ、花梨を目のでない様な練習生として
扱い、新しく抜擢されてきた松宮に見出されていくくらいの
展開の方が面白く出来そうだね。

常連客の中に松村利史さんがいたことや、マスコミに取り上
げられるタイミングを見ていると、テレビ東京のドラマ
「ここが噂のエル・パラシオ」に相当な類似性を持つ部分が
有る設定のドラマかなと思う。