最上の命医
(2011年1月期・テレビ東京・月曜22時枠)

脚本 - 中園健司
演出 - 麻生学(1)、鈴木浩介、木村ひさし
プロデューサー - 岡部紳二、中川順平、森田昇、浅野太、佐藤毅、仁平知世、森清和夫

http://www.tv-tokyo.co.jp/meii/



第1話 子供を救う命のメス奇跡の小児外科医!
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西條命はこの日、飛行機に乗って帰国する。
飛行機内で隣の座席に座る妊婦の女性・
宗像陽子(22歳)が、
何度も席を立ちトイレに行くのを気にする命。その隣に住む
おばさんの
小春は、あまり見るもんじゃないと命に告げる
中、陽子は突然苦しみ出す。
すぐに命は陽子を介抱し、フライトアテンダントに指示し、苦
しむ彼女から色々と情報を聞く。
初産で22歳A型の女性。命は小春が5人の子持ちだと知り、出産
を手伝って欲しいと頼む。自分は医者だと告げどんなことが
有っても助けたいという。
妊婦は
不全足位の状態。逆子よりも状態の悪いヌーカルハンド
と呼ばれる赤ちゃんの腕が首の後ろに回っている状態。
回転しながら出すしかないが、小春に母胎が動かないよう固定
していて欲しいと頼む。なんとか出産するも、赤ちゃんから
呼吸が無かった。大人用の人工呼吸器では肺が潰れるとして、
新生児用の30cc程度の送風用の呼吸器を紙コップで作成し、
息を送り続けると、何とか鳴き声が聞こえてくる。
小春は命に対して良い医者だねと呟く。

平聖中央病院では一年前に小児外科が儲からないとの理由から
閉鎖されていた。
小児科の医師・
坂本は、外来の患者・岡田隼(7歳)の診察を
行う。両親である
父・純一と母・翠に、隼の腫瘍は肝臓の裏
に有るので手術は難しく、移植しかない
という。家族の肝臓を
移植するのも手だが、最悪なことに家族といえども血液型が
違うのだった。坂本はこの病院では手術は出来ないので、別の
病院を紹介すると告げる。

そんな中、今日から新しい医師が来ることを医局では噂して
いた。新しい医者はアメリカで
MSAと呼ばれる最優秀若手医師賞
を取った男
だという桐生危。日本では過去に麻酔医しか取って
いないものだとつげる。

命は帰国後、開業医をしている
神道護の所を尋ねる。
子供が注射している中、彼は子供を上手くあやして注射させる。
神道は彼が平聖中央病院に行くと聞き、小児外科が無い病院
でも良いのか?と尋ねる。無ければ作れば良いと告げる命。
神道が診察時間外に電話対応をする姿を見つめる。

翌日、平聖中央病院で少年の一人・
まことが待合室で、おもち
ゃの鉄砲玉を飲み込んで倒れる。初登院の命は、医師達が対応に
倦ねているのを見て、自分がストローで気道に入った弾を
気道の奥に押し入れ、すぐに心臓マッサージを行う。
そして自ら手術室にいくと、中に入った弾をカメラを見ずに
取り出してしまう。

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アメリカでMSAと呼ばれる最優秀若手医師賞を取った小児外科医
が帰国する。しかし日本で勤める平聖中央病院には一年前に
小児外科を閉鎖した私立病院だった。

ドラマでも斎藤親子が共演していたけど、事前のテレ東の
「レディース4」の番組でも親子が共演していた事を母から
聞いた。

手術シーンは医龍とかチームバチスタの栄光だし、一人の
主人公がずば抜けている辺りは如何にも日本っぽいドラマ
だけど、近年の日本の医療現場の傾向を良く反映していて、
小児外科の危機的状況の中に颯爽と現れる天才医師はそんな
現状に一石を投じることが出来るのかといった所なのかな。

小児科医が子供に対処する辺りのやりとりを下手な俳優が演じる
と、如何にも自分は優しいお兄さんだと主張ばかりが前面に出て
嫌みにしか感じないけど、斎藤工くんはイケメンながらもそんな
臭いを上手く払拭している。

脇を固めているのはツボを押さえて見事な配置だけど、無難と
言えば無難な印象もあるかな。

冒頭でMSAを取得した日本人は過去一人いて、麻酔医だとした
けど完全に桐生奠の事を言っているのだろうね。
この経営畑に転換している桐生奠が、天才医の出現によって
再びライバル心や嫉妬心を抱いていきそうな感じだけど、彼の
活動を潰していこうとするというのも少々安易に展開なので、
どういった感じになるのか。弟の危が語っていた兄の性格は、
目的のためには手段を選ばないとの事だけど、その目的のベク
トルがどんな方向性を持っているのかがこのドラマのポイント
になっていきそうだね。

西條命 …… 斎藤工 (天才小児外科医)
瀬名マリア …… 比嘉愛未 (研修医)
桐生危 …… 池内博之 (心臓血管外科医)
桐生奠 …… 陣内孝則 (平聖中央病院副院長、危の兄)
真中有紀 …… 板谷由夏 (移植外科医)
前田泉 …… 北川弘美 (看護師)
神道護 …… 泉谷しげる (開業医)

平聖盛 …… 品川徹
野口英敏 …… 斉藤洋介 (院長)
坂本流馬 …… 入江雅人 (小児科)
不知火大輝 …… 渡邉紘平 (消化器外科)
山田翼 …… 山根和馬 (研修医)
沢木蘭 …… 鈴木ちなみ (看護師)
高島雅 …… 紺野千春


折場小春 …… 藤田弓子 (飛行機内で出会う)
宗像陽子 …… 石原あつ美 (22歳、飛行機内で出産)
岡田隼 …… 佐藤瑠生亮 (7歳、肝臓裏に腫瘍)
岡田純一 …… 武発史郎 (父)
岡田翠 …… 杉山彩子 (母)

原田裕子、小沢朋美、英由佳、毛利亮子、高木星来、黒澤光雅


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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