最上の命医
(2011年1月期・テレビ東京・月曜22時枠)

脚本 - 中園健司
演出 - 麻生学(1)、鈴木浩介、木村ひさし
プロデューサー - 岡部紳二、中川順平、森田昇、浅野太、佐藤毅、
仁平知世、森清和夫

http://www.tv-tokyo.co.jp/meii/



第2話 確率1%緊急オペ
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13台の玉突き事故が発生。被害者は50人を越える。
平聖中央病院に多数患者が溢れる中、
立花美幸と娘の立花美香
もやってくる。母親はねんざだけだったが、様子を見た
桐生危は、子供の方は
急性硬膜外血腫の疑いがあるという。
すぐに頭のCTとレントゲンを撮るべき事を告げる。

検査の結果、何事もなかった。しかし命がその娘・美香の事を
見てみるとやっぱり今すぐ開頭オペをすべきだという。
CTでもレンドゲンでも異常は無いのに何故その必要があるのか?
と問われ、命は患者家族に説明する。出血が少量だと検査で
写らない事があるのだという。
マリアは普通急性硬膜外血腫とは頭蓋骨骨折から起こるもので
はないか?とするが、指を動かして見て欲しいと告げ、何か異変
を感じないか?と問う。
命は桐生に手術を手伝って欲しいとするが、坂本らはもう少し
容体を見守ってはどうか?と問う。そこに桐生に兄・奠がやっ
てきて、弟は子供の手術が出来ないのだという。
アメリカ時代
に医者としてあるまじき事をした
のだと告げると、命は知って
いるという。

そんな中、患者は瞳孔不同が起こる。
患者の家族は、この子は長い間不妊治療を受けた結果出来た
子供なのでなんとか助けて欲しいと告げる。

いざ開頭手術を行う。
血が勢いよく飛び出してきたことに、マリアは違和感を覚える。
普通急性硬膜外血腫ならば、血液はもっとゼリー状になるはず
だという。脳内に有る大きな血管が破れているのかも知れない
と告げると、命もそれに同調する。出血源を探そうとして、
硬膜にメスを入れていく。
小さいけど骨折の後が見つかる。頭頂部なのでレントゲンに
写らなかった事が判明する。そして出血部位も静脈洞ではないか?
とし、このまま切開していけば、相当量の血が飛び出すかも
知れないのでお互い慌てないようにしようと、命は告げる。

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小児外科のスペシャリスト・西條命は私立病院にやってくるも
そこは小児外科が閉鎖された病院だった。
そんな中、レントゲンには写らない病状を持つ患者と、急患で
肝臓に腫瘍が有る少年を診ることになる。
命はその手術の際、桐生危に手助けして欲しいと頼むが・・・

どうしても「医龍」って感じの展開になってしまうね。

ただ命は色んな人の意見を聞こうとする姿勢があり、自分一人
の力や判断だけでは全てをこなそうとせず、役割分担を求めて
いる辺りは、面白くできている。

今回は桐生危の過去を掘り下げる様な話だった。
何故彼が子供の手術を行わないのか。

医師ならば失敗の一つや二つあるものだろうし、その辺の気持ち
に理解を示している姿を見せる事は、互いに信頼し逢える関係
を築いていくのに必要なもの。変に同情的に成りすぎず、持論
を展開して彼を立ち直らせていく所など、器の大きさを見せた
話だと思う。

マリアに対しても先輩として指導する姿が有った。
機器に頼りすぎない診察。自分を信じて責任を持つことへと
重大性を訴える辺りは、優等生っぷりを発揮した感じだね。

今後は病院内の政治的な動きなども絡んでいくのかな。

西條命 …… 斎藤工 (天才小児外科医)
瀬名マリア …… 比嘉愛未 (研修医)
桐生危 …… 池内博之 (心臓血管外科医)
桐生奠 …… 陣内孝則 (平聖中央病院副院長、危の兄)
真中有紀 …… 板谷由夏 (移植外科医)
前田泉 …… 北川弘美 (看護師)
神道護 …… 泉谷しげる (開業医)

平聖盛 …… 品川徹 (有紀の祖父)
野口英敏 …… 斉藤洋介 (院長)
坂本流馬 …… 入江雅人 (小児科)
不知火大輝 …… 渡邉紘平 (消化器外科)
山田翼 …… 山根和馬 (研修医)
沢木蘭 …… 鈴木ちなみ (看護師)
高島雅 …… 紺野千春


斎藤里美 …… 河合美智子 (母、母子家庭で仕事が忙しい)
立花 …… 野仲イサオ (父)
立花美幸 …… 辻しのぶ (母)
斎藤俊 …… 馬渕誉 (肝臓に腫瘍の子供)
立花美香 …… 秋葉月花 (硬膜外血腫の子供)

福田敦子、羽村純子、伊藤亜沙美


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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