最上の命医
(2011年1月期・テレビ東京・月曜22時枠)

脚本 - 中園健司
演出 - 麻生学(1)(2)、鈴木浩介、木村ひさし(3)
プロデューサー - 岡部紳二、中川順平、森田昇、浅野太、佐藤毅、
仁平知世、森清和夫

http://www.tv-tokyo.co.jp/meii/



第3話 世界初!傷をつけない奇跡のオペ
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ジュニアアイドルの佐和なすかは、この日撮影する。
マネージャーの
真由美とステージママの佐和めぐみがそれを
見守る。しかし最近なすかは、腹部を痛めることが時々起こっ
ていた。一度病院に見てもらった方が良いと告げる。

病院では、
金菓堂のシュークリームを巡って一騒動起こる。
マリアが購入して冷蔵庫に入れていたものを、医師達がみんな
食べてしまったのである。
そんな中、看護師の沢木から屋上で大変な事になっていると聞
かされる。行ってみるとなすかが手術を受ける際に体に傷が
付くことを嫌い手術が嫌だと訴えていた。
命は彼女と一緒に柵を越えて話し合う。体に傷を付けたくない
事を悟り、そういう治療が出来るかも知れないので一緒に考え
ようと語る。

なすかの病気は
卵巣のう腫だった。悪性には殆どならないが
放っておくと破裂したり茎捻転を起こすという。命は手術
ではなく、腹腔鏡を使った手術をすれば限りなく傷口は小さい
事を告げるが、彼女は体に1mmも傷を付けたくないという。

マリアたちは体に傷付けずに卵巣のう腫を取り去ることなど
出来るのか?と告げると、桐生危は
NOTESが有るという。
口や膣、肛門など自然な穴から器具を挿入して行う手術の事で、
過去には膣から胆嚢を切除した例が有るという。しかし卵巣の
う腫を取り除くことなど出来るのか。
命は口から胃を通して、そこから卵巣を手術する方法をとる
事を告げる。しかし世界初の事で、胃を切開したときに胃液が
腹膜にこぼれたときには腹膜炎を起こすリスクが有るという。

それを聞いたなすかは、世界初の手術なんてラッキーだと
語り、是非それで手術したい事を告げるが、母のめぐみは大反
対。娘は自分の体なんだからと告げるが、未成年者には母親の
同意は不可欠だと命から座れる。更に倫理委員会の承認が
必要になってくることを告げる。

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14歳のジュニアアイドルの佐和なすかは、卵巣のう腫を患って
いた。手術は必要だが、アイドル故にグラビアの仕事も多く
体に傷付けることを拒む彼女。世界でも例に無いNOTES的方法
を使えば、体に傷付けることなく患部を取り除く事が出来る
というが・・・

こういう手術法が有るという一例をドラマ化したような話だ
った。以前ならば腹腔鏡の手術が、体を傷付けない手術の代名詞
だったけど、こういう手術法も有るんだね。
ただ胃を切除した際にどうやって縫ったのか?とか、卵巣にして
も切った後の患部を塞ぐ方法が描かれていなかった。

もう少し桐生奠がずる賢く目の前に立ちふさがるかのような展開
になるかと思ったけど、それを上回る命の行動力とサプライズ
的展開によって、相手の虚を上手く突いたよう感じだった。

アイドルが手術を拒むというネタは時々医療ドラマでも
見られる。患者の要求とはいえ、普通に手術してもそれなりに
難しいだろうに、より難易度な手術を求められるというのも
医師にとっては辛い世の中だね。

患者の体だけでなく心も一緒に見てくれたとする結びが
とても心地よい内容だった。

西條命 …… 斎藤工 (天才小児外科医)
瀬名マリア …… 比嘉愛未 (研修医)
桐生危 …… 池内博之 (心臓血管外科医)
桐生奠 …… 陣内孝則 (平聖中央病院副院長、危の兄)
真中有紀 …… 板谷由夏 (移植外科医)
前田泉 …… 北川弘美 (看護師)
神道護 …… 泉谷しげる (開業医)

平聖盛 …… 品川徹 (有紀の祖父)
野口英敏 …… 斉藤洋介 (院長)
坂本流馬 …… 入江雅人 (小児科)
不知火大輝 …… 渡邉紘平 (消化器外科)
山田翼 …… 山根和馬 (研修医)
沢木蘭 …… 鈴木ちなみ (看護師)
高島雅 …… 紺野千春


佐和めぐみ …… 川上麻衣子 (なすかの母、マネージャー)
佐和なすか …… 高月彩良 (14歳、ジュニアアイドル)
真由美 …… 松田沙紀 (スタッフ)
カメラマン …… 田中護 (スタッフ)

福田敦子、羽村純子、亜祐多


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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