最上の命医
(2011年1月期・テレビ東京・月曜22時枠)

脚本 - 中園健司
演出 - 麻生学(1)(2)、鈴木浩介、木村ひさし(3)(4)
プロデューサー - 岡部紳二、中川順平、森田昇、浅野太、佐藤毅、
仁平知世、森清和夫

http://www.tv-tokyo.co.jp/meii/



第4話 小児救命の長い夜
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松中は朝早くに一人で外来にやってきた子供・中嶋哲也の診察を
する。腹痛を訴える彼に胃の風邪のようなものだとするが、
それにしてはお腹の張りが気になるという研修医の瀬名マリア。
CRP値も高めだという。もしかすると虫垂炎ではないか?とする
が、レントゲンには写っていないとし、松中はそれを否定する。
穿孔性ならばレントゲンには写らないと告げると、突然哲也の
容体が悪化する。まさにマリアのというとおり虫垂炎だった。
命はマリアの的確な診断を誉める。

一方世界初のNOTESを成功に導いた命の事はマスコミにも大きく
取り上げられていた。平聖盛は感心するが、桐生奠は腕は確か
だとするが、寧ろ心配な事も有ると告げ、副作用も大きいと
告げる。天才の命のマネをしようとする人間が現れ、医療事故
に繋がっていく可能性が有るという。

平聖盛の元に孫の真中有紀が資料を届けに来る。
移植関連の資料だったが、平聖盛は臓器移植法が改正された
事での勉強と告げる。有紀は父のことを気にしているのではな
いか?と尋ねるが、アイツは私を裏切った男だと非難する。

奠は有紀に対して心臓移植には時間と金がかかると告げいつでも
力になると告げる。

医局ではマリアのお陰で少年が助かったと話し合いがされる
中、同じ研修医の山田に対しては差を付けられたなと手厳しい
言葉。

命は病院の仕事を終えると、神道医師の元に行き紹介状をもらう。
完全大血管転位症の手術を幼い頃に受けていた命は、検査の
為に神道の紹介された明林大病院で検査しようとしていたので
有る。神道はこの際、ちゃんと検査してもらえと告げる。

マリアは居残りで勉強する中、桐生危の元に喀血の患者が出た
と沢木看護師が伝えにくる。更にマリアしかいない医局に
5歳児が階段から落ちたとする通報を受け、病院側に受け入れ
を求めるコールが鳴る。階段から落ちて胸を強打したとするが
背中が痛いと訴えているという。誰も居ないのならばウチの病院
も受け入れ拒否するというが、マリアは命から"自分を信じて
自分に責任を持つ"という言葉を思い出し、受け入れを承諾する。

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命も危も坂本も居ない状態の中、研修医のマリアは急患を
受け入れてしまう。桐生奠が懸念していたように、命のマネを
したがる未熟な医師の存在によって、絶体絶命のピンチを
迎える。

人を助けたいとする意思だけで動く事の危険性、そして自分の
力量を見誤る事への警鐘を鳴らすようなエピソードであり、
最終的には、コツコツと普段から努力していたマリアの力を
実感するものだった。

どのくらいの時間をこなしている研修医かは分からないけど、
周りに医師が居ない状態で、あれだけ心臓から血が出てきたら
流石にビビルだろうな。

研修医のマリアと山田がライバル意識を持って切磋琢磨してい
る所は面白く、命という偉大な医師を前にして、惹き付けられ
るのはよく分かる。

幾つかの爆弾も抱えていて、命には何らかの命に関わる病気を
抱えているのか。そして奠が政治的駆け引きを利用したり、
真中を抱き込むことで、命に対して静かなる闘志を向けている
所など、不確定要素として今後ともに気になる点は多いかな。

西條命 …… 斎藤工 (天才小児外科医)
瀬名マリア …… 比嘉愛未 (研修医)
桐生危 …… 池内博之 (心臓血管外科医)
桐生奠 …… 陣内孝則 (平聖中央病院副院長、危の兄)
真中有紀 …… 板谷由夏 (移植外科医)
前田泉 …… 北川弘美 (看護師)
神道護 …… 泉谷しげる (開業医)

平聖盛 …… 品川徹 (有紀の祖父)
野口英敏 …… 斉藤洋介 (院長)
坂本流馬 …… 入江雅人 (小児科)
不知火大輝 …… 渡邉紘平 (消化器外科)
山田翼 …… 山根和馬 (研修医)
沢木蘭 …… 鈴木ちなみ (看護師)
高島雅 …… 紺野千春

福田敦子、羽村純子


真中孝典 …… 中原丈雄 (有紀の父、学校の教師、心臓が・・)
松中直治 …… 阿南健治 (小児科の医師)
浜田千波 …… 岩佐真悠子 (シングルマザー)
浜田栖櫂 …… 西村亮海 (5歳、千波の息子)
竹内丈 …… 波岡一喜 (千波のヒモ)
中嶋哲也 …… 渡邉奏人 (魚屋の息子)

野元学二


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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