最上の命医 (2011年1月期・テレビ東京・月曜22時枠) 脚本 - 中園健司(1-3)、岩村匡子(4-5) 演出 - 麻生学(1)(2)、鈴木浩介(5)、木村ひさし(3)(4) プロデューサー - 岡部紳二、中川順平、森田昇、浅野太、佐藤毅、 仁平知世、森清和夫 http://www.tv-tokyo.co.jp/meii/

第5話 難病少女と父との絆絶対絶命オペ室の罠
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命の元に真中有紀が訪れると相談したいことが有るという。

病院には15歳の女児・古里春日が入院していた。肝疾患による
肝硬変が進み肝移植が必要な状態だった。母は二年前に他界し
父は肝機能障害があるために生体間移植は出来ない。その為
脳死のドナー待ちだった。
しかし問題なのは彼女の心臓が逆側にあるというもの。
内臓逆位と呼ばれる状態で、ドナーが見つかり次第、命に移植
手術を担当して欲しいというものだった。
他の医師達の前でもその事実を伝えると、命ではなく専門医が
居るのではないか?という声が上がる。しかし有紀は彼には
アメリカ時代に移植経験がいくつもあるとし、選んだ事を告げる。
しかし逆向きの肝臓移植は色々と難しいものが有るのではない
か?と心配する。彼女は腹水も溜まり、高アンモニア血圧を患っ
ていた。

春日の病室に行く有紀は、命がそこで彼女のためにマジックを
しているのを見る。春日にお父さんは来ないのか?と尋ねると、
仕事が忙しくてそれどころではないみたいだと告げる。
しかしそんな中、父・芳春がやってくる。父は娘を見ると、
久しぶりに来たのに挨拶もないのか?とし、こっちは酔っぱらい
のご機嫌を取って治療費を稼いで居るんだと告げる。春日は
私だって好きでこうなったのではないと告げる。

医局では桐生危が今回の一件を不審に感じていた。
最近は何でも命に手術を任せる傾向に有る事はともかく、この
手術には真中が命に頼み込んで執刀を決定させたものだった。
二人の間に接点など無いのに、何故なのか。群れようとしない
女が何故近付いたのかと考える。

星ヶ谷総合病院へいく有紀。そこには父・孝典が入院して
いた。中学の時に有紀は母を失い、今度は自分が亡りそうな事
に父は済まないといった表情を見せる。有紀に対して父は、
"永遠の少年"はどうしているか?と問うと、イライラさせられて
いる事を語る。
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病院には肝移植の必要な患者が入院していた。しかもその患者は
内臓逆位という珍しい症状を持ち、右と左の臓器が体内で
逆転している状態だった。真中は桐生奠と取引をして、この
移植手術を命にさせようとする。

エンディングまでの流れが開始後すぐに思い描ける内容だった。

古里家の親子関係が微妙に分かりづらいものが有ったけど、
互いの存在が支えになって居るであろう事は伺える。

大義の為に一人の患者の命を犠牲にしようとする辺りの異常な
精神っぷりが伺える物で、桐生奠は完全に医師としての精神と
いうものを失っている感じ。危が兄のことを冷めた目で見ている
事が今回の件で実感できるものだった。

肉親の命を秤に掛けて取引をさせる辺り、まさに外道だね。

ドラマとしては珍しく命の発案した手術法が通用せず、現場は
ちょっと慌てていたけど、ドラマとしては真中有紀に華を持た
せるであろう事は明らかだし、その後桐生奠に対して弟が
無限の樹形図の事を引き合いに出して、訴える辺りの展開は
悪くなかった。

荒井萌さん久しぶりにドラマで見た気がする。
もっと出演して欲しいけど、15歳ではまだ本格的な活動は
難しいか。

それと麻酔医の高島雅役の紺野千春さんの事をようやく確認
出来た。クレジットされていたけどどの人なのかなと思って
いた。医療ものドラマって頭を覆っていることが多いので、
どの人なのか分からなくなることが多いな。