最上の命医
(2011年1月期・テレビ東京・月曜22時枠)

脚本 - 中園健司(1-3)、岩村匡子(4-6)
演出 - 麻生学(1)(2)、鈴木浩介(5)(6)、木村ひさし(3)(4)
プロデューサー - 岡部紳二、中川順平、森田昇、浅野太、佐藤毅、
仁平知世、森清和夫

http://www.tv-tokyo.co.jp/meii/



第6話 消える14歳の命と夢禁断の心臓オペ!
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命はマリアに対して突然、この病院を辞めてくれないか?と問う。

翌日、不知火医師は、小児外科が復帰するかも知れない噂が
流れている事を医局で話す。それを聞いて最も喜びそうなマリア
の様子が変なことに危は気がつく。

そんな中急患がやってくる。
患者は
折場佳克(14歳)、彼はU15日本代表GKでサッカーの練習
試合の途中に突然倒れたという。命はすぐに聴診器を当てると、
心臓の音の様子から恐らく
二尖弁だという。大動脈弁の狭窄
より、閉鎖不全を起こしているのだろうとの事。手術して
生体弁かホモグラフトに弁を交換しなければならないが、
交換しても交換した部位は
石灰化が進むために、5年から10年
で再び交換する再手術が必要だという。そうなると本格的な
サッカーは諦めないといけないという。

一方マリアは命に対してこの前話した事を話し合う。
マリアは自分は富山には行けない事を告げる。
富山の小児外科
が人手不足な事も分かるが自信が無いとし、人手の足りない
所でやっていけるか分からないという。命は神道からの話で
他にも声を掛けている人がいるので気にしないよう告げる。

命とマリアは、患者・佳克の元に行くと病状を説明し、手術
した場合には本気でサッカーを続けることが難しくなること
告げる。今の時点では他の方法は見つかっていないという。
すると佳克は努力でようやく掴んだ代表の座で、いつかプロ
になることを夢に見ていたのにと告げ落ち込む。マリアはまだ
ダメだと決まったわけではないとするが、今その先生がダメ
だと言ったのにそんな簡単に他の方法が見つかるわけがないと
して激怒する。

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命はマリアに対して富山の小児外科へ行くことを薦める中、
一人の患者が運ばれてくる。患者は手術を施すと、彼が目標に
しているプロのサッカー選手にはなれない事を悟る。
果たしてそれを回避するような手術を行うことが出来るのか。

命は残り少ない自分の寿命を悟ったのか、マリアを独り立ちさ
せる為に、彼女に改めて成長を促すものだった。
医師としての基本は出来ているマリア故に、医者として最も
必要なものは何かを伝えていく。

ドラマとしては面白くできているのだけど、マリアを別の病院
に独り立ちさせるのは少し早急すぎないか?という思いも有って
やや乗り切れないものがあった。
そもそもマリアが病院から居なくなったら面白さが半減して
しまうではないか。

誰もが出来る術式を考える事の必要性と、患者から信頼を得る
為には何が必要なのかをマリア自身に実感させたこと、更には
その後のマリアの進路にも繋がる、自分が医師として何を
したいのかを改めて思い描かせて、結論を出していく。

患者自身の行動の中からヒントを得て、自分のしたい事へと
繋げていく所など、とても上手く構成された話。

手術の件もそんな事がホントに出来るのかという事ばかりだけ
ど、命が指先の技術だけでなく、手術に対してあらゆる事態
を想定した行動を取っているところなど、色んな面で命に
教わるような展開だったと思う。

目標となる小児外科が実現するという事で、彼に待ち受けている
次なる障害は何なのか。
今まで命にやられっぱなしの外科医たちの反撃が始まりそうだ
ね。

西條命 …… 斎藤工 (天才小児外科医)
瀬名マリア …… 比嘉愛未 (研修医)
桐生危 …… 池内博之 (心臓血管外科医)
桐生奠 …… 陣内孝則 (平聖中央病院副院長、危の兄)
真中有紀 …… 板谷由夏 (移植外科医)
前田泉 …… 北川弘美 (看護師)
神道護 …… 泉谷しげる (開業医)

平聖盛 …… 品川徹 (有紀の祖父)
野口英敏 …… 斉藤洋介 (院長)
坂本流馬 …… 入江雅人 (小児科)
不知火大輝 …… 渡邉紘平 (消化器外科)
山田翼 …… 山根和馬 (研修医)
沢木蘭 …… 鈴木ちなみ (看護師)
高島雅 …… 紺野千春 (麻酔科医)

福田敦子、羽村純子


折場佳克 …… 深澤嵐 (14歳、サッカー少年)
コーチ …… 五十嵐大輔

茂木和夫、小笠原亮


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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