最上の命医
(2011年1月期・テレビ東京・月曜22時枠)

脚本 - 中園健司(1-3)、岩村匡子(4-7)
演出 - 麻生学(1)(2)、鈴木浩介(5)(6)、木村ひさし(3)(4)
八木一介(7)
プロデューサー - 岡部紳二、中川順平、森田昇、浅野太、佐藤毅、
仁平知世、森清和夫

http://www.tv-tokyo.co.jp/meii/



第7話 オペ室の緊急決断!息子に笑顔を
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小児外科が復活する。
部長は坂本になり、小児科の人事権は一任され、小児外科の
医師として、命と山田の三人で開始される。危は自分が何故
小児外科の医師になれないのか?と坂本に問いつめると、その
争いを聞いていた命はそれを止め、まだ患者が居ないのだから
三人で大丈夫だという。坂本は命に対して俺の言葉に従えない
ならばいつでも辞めてもらうという。その姿を見て権力は人を
変えると医局の医師達は噂する。

坂本は元小児外科の医師だった。危は坂本にも色んな事情が
有るのだろうという。

平聖中央病院には、坂本の息子・
一馬(8歳)が入院していた。
腸回転異常症で、小腸の大部分を切り取り、現在一馬の小腸は
20cmくらいしかなかった。普通胃と大腸の間にある小腸が
胃で消化された食べ物の養分を吸収するが、それがままならない
状態だった。小腸の移植はとてもリスキーであり、それを行った
患者の5年生存率は僅か5割程度だという。坂本は一馬と一緒に
居るためにもこの病院にしがみつくしかなく、アイツの犬になる
しかないという危。

小児外科は設立されたが、命が何か起こせばたちまち坂本が
人事権を盾にして彼を飛ばせば、命で持っている小児外科は
無くなるのは明らかな状況だった。

真中は命に、父は
帝大病院人工心臓を入れられた事を話す。
貴方は副院長に目を付けられているとし、貴方には才能が有る
という。それは人をイライラさせる才能だとの事。命はそんな
真中に対して今度の日曜日に付き合ってもらえないか?と語る。

坂本は奠の前で、命の事を飼い殺す事と引き替えに、坂本が
一馬の傍にいられるよう力になる事を確約を受ける。

命は坂本の元に行くと一馬の事を語る。坂本は命に対して
俺はお前に余計なことをさせないのが役目だとすると、命は
自分の事を辞めさせたいのならば一馬の事を治療させて欲しい
という。自分が考えている方法ならば移植せずに治せると
告げる。

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ついに命の活躍によって、小児外科が再び設置される。
しかし桐生奠と組んで居るであろう坂本流馬が、命を自由に
させまいとして圧力をかける。坂本には病院に入院している
息子の一馬がいて、ずっと傍にいるためにも奠からの支持を
得続ける必要があった。

命の行動によって、小児外科を希望する医師達が増えていく
事が描かれる話だった。

坂本が自分の為ばかりに動いているのに対して、命は子供を
助けるために、日夜気配りを見せている。命の子供に対する
思いが強く浮かび上がってくる事と同時に、坂本が自らを行動
に恥じて行く事が上手く演出されている。

子供にとって尊敬できる父親だとした奠の言葉に、坂本自身相当
な複雑な思いが有ったのでは無かろうか

病院の医師がそんな上司の勝手で異動したりするものなのか?
という疑問が有るにせよ、徐々に命に対する信頼感が現場の
医師に浸透していくのに対して、命を陥れようと執念を燃やす
桐生奠側にとっては、徐々に人が離れていくとする展開を用意する
など、どちらが病院での立場上有利になっているのかが面白く描かれ
ていると思う。

真中を使ったイジリ方も面白く演出されていた。
気になるのはマリアがどうしているのかという事かな。

西條命 …… 斎藤工 (天才小児外科医)
瀬名マリア …… 比嘉愛未 (研修医)
桐生危 …… 池内博之 (心臓血管外科医)
桐生奠 …… 陣内孝則 (平聖中央病院副院長、危の兄)
真中有紀 …… 板谷由夏 (移植外科医)
前田泉 …… 北川弘美 (看護師)
神道護 …… 泉谷しげる (開業医)

平聖盛 …… 品川徹 (有紀の祖父)
野口英敏 …… 斉藤洋介 (院長)
坂本流馬 …… 入江雅人 (小児科)
不知火大輝 …… 渡邉紘平 (消化器外科)
山田翼 …… 山根和馬 (研修医)
沢木蘭 …… 鈴木ちなみ (看護師)
高島雅 …… 紺野千春 (麻酔科医)

福田敦子、羽村純子


坂本一馬 …… 鈴木福 (8歳、流馬の息子)
伊藤弘樹 …… 小林すすむ (外科内科の医師)

貴島康成、杉浦樹子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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